trick

 

 

手品には種が付き物

出来事には欺き(trick)が付き物

 

 

 

「カイルさん〜♪」

「?」

とある部屋、とある仕事机の前に座っているカイルに、とある少年が、とある時、声をかけた。

この時、この2人が出会ってから、数カ月〜半年。いわゆるおつき合いもしている半ばの時である。

一応、会社の中であったりするのだが、その辺りの事は置いておこう。

「カイルさんの正式な名前書いてみて下さい〜♪」

「??」

少年、カナタから渡されたのは、何の変哲もない白紙で、カイルは首を傾げながらもそこに自分の名前を書いて見せた。

「はい、?」

「ありがとうございます〜♪」

る〜♪と鼻歌まじりに、カナタは…その紙を一枚めくる。

 

…中から現れたのは、一枚の婚姻届………。

 

「じゃあ僕出して来ますね〜♪結婚式後からになりますケド〜♪」

「え?(汗)」

思わず止める事も忘れたカイルは、少年を見送ってしまった…。

――――こうして、2人は結婚する事になったのだった。…犯罪だ。

 

 

〜現在〜

「そう言う事もありましたね〜v」

アルバムを開きながらカナタ。

「…あの後、大変だったんだけどね;」

そこにはとりあえずは、嬉しそうに微笑んでいる2人の姿があったりした。(でもカイルはやはり花嫁ドレス姿だった。)

END