地震

 

 

紋章の力によって引き起こされる災害…

その規模はとても小さな物で収まる、とは言えないだろう…

 

「そんな訳で、今日は地震が起きた時の訓練をしようと思います。」

自作で用意したのか、朝礼台(?) の上に乗って、カナタは宣言した。

同盟軍メンバーら(全員参加) は「なんでだよ…」という顔をしたが、それにたいしてカナタの反応はあっけらかんとしていた。

「いや、別に意味はないんですけどね。ただ単に暇だっただけです。」

…との事だ。

 

まあ、しかし、一応催しとしては至極間ともな物といえない事もない為、文句を(心中で)言いながらも、一同は地震の為の批難訓練を受けようと覚悟を決めていた。

…彼等はここで気付くべきだった。

―――カナタがまともな企画をたてる事等は、あるはずもない事を、

「…そろそろですかね〜?」

何かを計っていたかのように、カナタが首を傾げる。すると、次の瞬間、城全体に小さな揺れが走った。

「なっ!?本当に地震!?」

その揺れはだんだんと強くなり、ついには立っていられない程に―――――

「カッカナタ様ッ!?これは!?」

ひ〜っ!!と慌てふためき、床にへたり込んでいる兵士の1人が、何とかカナタに質問を投げかける。…何故かカナタは平気な顔で台の上に立っていたりする。

「は?これですか〜?わざわざハルモニアの神官長、今はちょっとハイランドに雇われ中な人に頼んで土の紋章で攻撃されてる地震です。」

「敵襲ーーーーッッ!?」

そう言う事になる。

どんどん激しくなる揺れに、兵士は泣きながら逃走を計る。

ただ1人、カナタだけは呑気に統計をとっていたりするのだが、閻魔帳と書かれたノートに鉛筆で何かを書き込んでいるのは似合い過ぎていて怖い。

「城の耐震設計がいまいち…やっぱ基本は土台からですね〜。急な災害に対する反応率は30パーセントアップ。後ちゃんとした地震時の対処が出来てません、」

メモメモと書き込み終えかけた瞬間、

 

「『大爆発』」

 

「はぶわっ!!;」

カナタは宙に舞った。どごーんと、

そして、引力に従い、ボトッと床に落ちたのだが、その目の前に影。

「…あは;カイルさん、」

「…」

見上げると、そこには言った通りカイルの姿。

「え〜っとv…どうしてここに?;」

「ルックが、『また何か、あの馬鹿がやらかしてるよ』って連絡くれて、」

「…ごめんなさいv」

「ダメ、(怒)」

炸裂する『裁き』に、兵士らの拍手は鳴りやまなかった…。

 

 

地震、雷、家事、親父、…その一番前に『カナタ』が入って、更に『カイル』が入ったお話…

 

終える。