数年前の同盟軍とハイランドとの戦争。その時に結ばれた約定は一時的な物だったのか、…今同盟国とトラン共和国との間に戦が起ころうとしているのは、その辺りの子供でも知っている事だった。戦争を終えてからオレンジドラゴン国が軍備を整えていたのは、トラン側も知っていた。しかし、それが戦いの為と気付かれる事がなかったのは、元同盟軍リーダー、元国王の人柄を信じていた為だった…
「―――――カナタ…、」
「あ、やっぱり来てくれたんですね♪」
「……一体なんでこんな事を…」
月も沈んだ闇の中、わざと警備を薄くしておいた窓に待人来たる。…カナタは嬉しそうに笑っていた。その姿にカイルは少年が何も変わっていないのだと、錯覚しそうになったが、次の言葉にこの少年が本当に国王という生き物になったのだと思い知らされた。
「戦争に理由なんて必要なんですか?」
「―――――…」
部屋の中にあるランプに火が灯され、はっきりと2人はお互いの姿を見る事が出来た。――――何も変わっていないのに、
「だからって何故トランを―――…」
「じゃあカイルさんが今からトランに戻って指揮をとったらどうですか?トランを攻められたくなかったら」
「それは―――…」
「今のままじゃ、地理的な不利があったとしても僕が勝ちますよ?」
にぃっと右手を小さく上げてみせる。
――――『始まりの紋章』…友を殺して手に入れた完全なる真の紋章…。彼、一人だけでも、首都の殲滅くらいならできるかも知れないと、思わせる何かがその瞳の中にあった―――…
本能的に、カイルの身体が小さく揺れた。
「貴方が向こうに行けば、僕は負けるでしょうね、―――――そこじゃなんですから中に入りませんか?」
「………」
誘われるまま、部屋の中に足を踏み入れ、窓が閉ざされる。――――退路はたたれた。今頃通 ってきた道にも、兵が増やされている事だろう…。
「カナタ……どうして」
「だから理由なんてないですよ?」
―――――――嘘を吐いている。
「過ぎた時間はもどせない…狂った時計はもう直せないんです、」
ガシャン、と何かを落とすジェスチャーをカナタはしてみせた…。
カナタ:疲れるんですーーーっ!!;
カイル:量は少ないんだけど…;
カナタ:ノリを変えるのが大変なんですーーーっ!!;
カイル:………;
カナタ:てか、絶対これ海月さんが最近巡ってるあの某アニメ作品の影響ですよね…
僕種割れ起こしてるのかも知れませんよ!!
カイル:アニメは見てないって…;
カナタ:でも最近やばいですよ…;なんか「腰抜けがー!」とか叫んだり、
車運転する時に「(本名)、行っきまーす!」とか言ってますし…
カイル:後の方はチガウ…;
カナタ:なんとなくやりたいってお年頃なんでしょうね!…いい歳して、(ぼそっ)