「戦争を止める方法は幾つかありますよね?」
「………」
じっと、見据えられたまま、カイルは身動きさえ出来ない状況にあった。―――背中を冷たい汗が流れ落ちる。
一体いつからこんな目をするようになったのだろう―――それとも自分が気付いていなかっただけ?
「まあ止まるかどうかはやってみないとわかりませんけど、ここで僕を殺すって事ですよね、」
何故?
「二つ目は―――これは戦争は止まりませんけど、トランを救える、貴方がトラン側につく事です。―――レパントさん、喜んでくれますよ?今ならちゃんとバナーまで送ってあげますから、」
どうして?
「――――まあ、今はこれくらいですか?ねぇカイルさん、どっちを選びますか?」
昔は良く笑っていて…
たまに言う冗談のような「好きです」…好意の印―――…
最初に言われたその言葉には、『そんなふうには考えられない』と、いつも通り相手をはねつける言葉を返してしまったけれど…
純粋に寄せられた好意の印だとどうしてあの時気づけただろう――――…
過去の想い出に浮かぶ少年が、どうしても頭から離れない―――…
『また――――会えますよね?』
別れの時にも笑っていた…。
「僕は――――…」
戦いは嫌だ
自分の大事な国を、犠牲と想い出の上に成り立った国を、失うのは嫌だった―――…
それでも…
「…どちらも選べない、」
「―――そうですか、」
カイルは無意識の内に、右手を隠すように握りしめていた。…それを残念がるようにカナタは呟く。
「じゃあ…」
「!?」
急に強い力で引き寄せられ、体勢が崩れる。
―――気がつけば、カナタに抱き締められる形になっており、
「…?」
「最後の選択です。―――昔、僕が貴方に好きだって言った事ありますよね?」
「………」
ピクリとカイルの身体が強張る。
「―――貴方の身体を下さい。……なら、トランの事は考え直してもいいですよ…?」
「――――――…」
カイルの出した答えは―――…
カナタ:2主なら誰しもやってみたくなる強要関係ですね!
―――ちょっと楽しかったです!
カイル:………;
カナタ:でも、ますます何がやりたかったのかわからなくなってますよね…。