「我々は信じているのです―――ッカイル様が…トランの英雄と呼ばれるあの人が来て下さるのをッ!」
「他人本位な望みは捨てた方がいいんじゃないですか?」
「なッ…!無礼な…ッ!!」
「――――それに、その『トランの英雄』さんは、こちらについているんですよ?」
「……!!」
―――案外脆かった…
約一年…予想よりも早く片付いたと言うべきか、
国境線の移動、航路の税率、輸出輸入の有利化―――…
大体はそんな物。
こちらとあちらの兵の被害を考えれば、今回の戦いはまあ良かったと言うべき物だろう。思ったよりも死傷者が出なかった。出さなかったとも言うが、
カナタは小さく伸びをした。
――――後は、どう治めて行くかと言う事と、それと――――…
「………」
何度か会いに戻ったけれど、残してきたあの人の事。
「戻りましたよ、」
「カナタ…」
一年。長いと感じる時間には充分な物で、互いに変わっているはずのない姿であるのに、じっと見つめてしまう…。
むさぼるような口付けを一方的に行うと、意外な事に背中に手が回された―――…
好きだとか嫌いだとか考える事もなく、
熱のままに抱き合い、溶ける…
「カナタ…っ」
「カイルさん…?」
カイルから口付けられ、絡められたキスに…何かが満たされた気がした。
―――――間違ったとか、間違っていないと思った訳ではない、
―――――ましてや、気持ちが伝わった訳でもなく、受け入れられたといった訳でもない、
―――――ただ、満たされたと感じただけだ、
―――――だから…
次の日、城下町の外れまで、何も言わずにカイルを連れて行った。
「一応、戦はこれ以上しないって事に今の所はなりましたから、『約束』は終了って事で、」
「そっか…」
「また、『次の時』には来て下さいね、」
わざとふざけた口調でカナタが言うと、カイルは「約束は出来ないけど…」と、驚いた風もなく言った。
「じゃあ…」
「『さよなら』」
手を振る、
―――――キスはしなかった。
カナタはその後、何をする事もなく自室へと戻った。ただぼぅっと天井を見上げてみるだけで、特に何かをしようとする意思は見せなかった。
(好き…だったんですよね、本当に…)
だから、あんな風にしてまで手に入れたと言うのに…――――なのに何故か自分から手放してしまった。
好き、だと言うのに、あんな風に相手を尊重するように、自分の元から放せるなんて、思っても見なかった…。
なぜ?
どうしてだろう?
「…本当、なんででしょうね…?」
―――――コン…
不意にノック。
使いの者ではないらしく、それだけで声もかける事もなくドアの前で待っている。
「はい?」
開けるとその前には…
―――――――、
カイルさん…
自分で何故この道を選んだのかわからない…
もう麻痺した心で何かが考えられるだろうか?
「………カナタ…好き、だよ」
「…僕もですよ、カイルさん…」
カナタと同じ事を返してみる。
わからない。
…ならわからないままに、生きてみよう、
自ら服をはだけてみせると、すぐに触れて来る馴染んだ手の平…
―――――きっと、これでいい…
サヨウナラ、今までの『僕』………
カナタ:展開早ッ!展開早ッ!展開早ッ〜〜〜!
カイル:〜〜〜(///)>やはり恥ずかしかったらしい
カナタ:っていうかこれ何がやりたかったんでしょ?
カイル:さあ?;
カナタ:オチもBADなんだかHAPPYなんだか…;
カイル:………(汗)
カナタ:暫くシリアスはもういいですね…;次は裏がいいです〜;
カイル:でも途中のがあったような…;
カナタ:うっ…!;―――――よし!無視して終わりましょう!!撮影終了です!
カイル:(いいのかなぁ…?;)
カイル:そう言えば、前に言ってた問題…;
カナタ:作品の内容の厚さでなんとか見逃してもらえるんじゃないでしょうかね…;
こっちむっちゃ薄いですし…(汗)