僕らのバレンタインは戦争だった
甘く香るチョコレート。
騒がしいまでの少女達のざわめき。
そう、本日はしっての通り『バレンタイン』だ。
「あ〜。バレンタインですよね〜〜〜〜〜v」
のほーんと、少年はホットミルクを飲みつつ呟く。その表情は『悟り切った修行僧』と『幸福の絶頂に達した勝利者』を足して2で割った感じだ(謎)
「まあそうだな。」
ビクトールはその言葉に適当に相づちを打ちつつ、ジョッキを一気に飲み干した。
「ところで、お前はカイルにねだりに行かないでいいのか?それに仕事はどうした?」
「フッ!甘いですよッ!」
ビシリとカナタはハッキリと言い放った。
「甘いって〜?偉い自信だなそりゃ。仕事も片付けて、カイルから貰えるって確信してるのか〜?」
からかうようなビクトールの言葉も気にせず、カナタは続きを言い放つ。
「もう昨日の内に頼んどいたんです!ぬかりはありません!」
<昨日の出来事リプレイ>
「カイルさんチョコ下さい!チョコチョコチョコーーーーーーーーーーーーー!!!!!義理じゃいやですよ!?本命チョコですーー!!本命ーーーーーー!!本命チョコ下さいーーーーーー!それと僕以外の人にあげちゃヤですーーーーーーーーーー!絶対ダメですーーーーーー!!だから僕だけに下さいーーーーーーーー!心のこもった本命チョコーーーーーーーー!じゃないと泣きますーーー!泣き続けます〜〜〜〜〜〜〜!くれないとダメですーーーーーーー!!!!!」
「わかったから………(汗)」
=リプレイ終了=
「てな感じでv」
「ほー。レオナ、もう一杯くれ〜〜」
ツッコミもいい加減にビクトールは酒を頼む。
「ついでに仕事も『片付け』ましたしv」
〜その頃のシュウ〜
「も………燃え………………!!!!!(怒)」
めらめらと燃え盛る、書類…。
「ダメですっッ!火の勢いが強すぎます!(汗)」
「あ!あの馬鹿ッッッ―――――ぐ……(汗)」
ばたっ!
「うわあ!軍師殿ーーーーーーー!(汗)」
「ほ〜。レオナ、もう一杯くれ」
「飲み過ぎだよ、全く……………」
ため息を零しつつも、追加のビールを運ぶレオナだ。
ちなみに、ツッコミ担当であるはずのフリック氏は朝から姿をくらませていたりする。
「ふふふふふふ〜〜〜v後は呑気にカイルさんが来るのを待つだけです〜〜〜〜〜vvv」
るんるんvといった感じのカナタだ。少年の辞書にプライドという文字はない。
「あ〜〜〜でも、なんか一波乱ありそーですね〜。そー『バレンタイン』『手作りチョコ』『料理』とくれば…………」
「カナターーーーーーーカナタカナターーーーーーーーー!!!!!」
『ナナミ』だ。
「あ、ナナミ〜。何〜?」
「チョコの試食よーーーー!」
駆け込んできたナナミの一言に、酒場からざわめきが消えた。
「ナナミの…?」
ドキドキとした嫌な動悸をこらえつつ、カナタは尋ねる。
「あ、お姉ちゃんのはまだなの!ゴメンね〜?でも安心して!すぐに作るから!!」
「じゃあ、誰の?」
ナナミの言葉をノーコメントとし、カナタは再び尋ねた。そして、ナナミは笑顔で答えた。
「みんなのよv」
むせ返るまでの甘い香り………。
現在ハイ・ヨーのレストランはチョコで溢れ返っていた……………。本日は営業中止なようだ。
「うわあ……なんか凄いですねー。」
嘘偽りない言葉をカナタは呟く、
そして、カナタは試食係という名の、『生け贄』に祭り上げられた………………。
「あれ…?カナタは………?」
手元に、かわいらしくラッピングされた箱を持って、カイルが呟く。茶色のリボンに薄い同色系の紙でラッピングしてある、シックな感じのようだ。
「あー、ナナミにレストランに運ばれていったぜ〜。」
「ありがと、」
そう言うとカイルは教えられた場所へと向きをかえた。
むぐむぐむぐ……
「これ……砂糖と塩間違えてませんか?(汗)」
「え〜!せっかくフリックさんに愛情一杯込めたのに〜ッ!作り直さなきゃー!」
もぐもぐもぐ……ガリッ!
「…………………ねじ入ってます。」
「う〜ん。からくり丸の改造しながら作ったのが、ダメだったのかしら〜?」
まともなものよりも、それ以外のもの方が多い。そう言う訳で、カナタはぐったりしてきている…。
「あう〜〜〜〜〜〜(汗)カイルさんの所早く戻りたいんですけど〜〜〜〜〜」
「「「「「ダメーーーーー!」」」」」
もはや、モルモット(実験材料)並みの扱いかもしれない。
「カナターーーーーーーーーーーv」
嫌な予感がした。
「できたわよ〜〜〜〜〜〜!!」
ナナミの手には、大鍋が装備されていた。そう…………もちろん、動いている。
「い〜〜〜〜〜〜ぱい食べてね〜〜〜〜〜vvv」
「ぎゃーーー!」
ぬばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!
(略)
「カナタ………、チョコもってきたんだけど………」
「うわーーーーーーんっっっっ!カイルさーーーーーーんッッッ!!(泣)」
「どこにいるの………?(汗)」
巨大な茶色のゲル状物体がレストラン内から流れ出ていたという………………。
おまけ
「チョコチョコチョコ〜〜〜〜〜v」(←救出された。)
嬉しそうな顔でカナタが包みを開ける。
「カイルさんありがとうですーーーーーーvvv」
「うん……(///)」
かなりチョコ(?)でデロデロ状態になっているが、嬉しそうだ。
「カイルさん!バレンタインには愛の告白が必要ですよ『好き』っていって下さいv」
「え……(///汗)」
―――――――――――――ハッピーバレンタイン!……………………一応。