「…………、」

不意に視界に妙な物が映った。

………床から黄色い布がはみ出ているのだ。

「――――?」

ベットから身を起こすと、カイルはそれに近付いてみた。

――――カナタのスカーフ。

それが何故だか床の間に僅かに挟まっていた。破れでもしたのか、ほんの一部だけがだ、

「???(汗)」

床のその部分を叩いてみると、そこだけ下に空洞があるのか、反響する音が返って来る…。

「――――もしかして、ここ…?(汗)」

誰にともなくそう呟くと、カイルはその床の上を強く踏んでみた。

そして、そこは簡単に回転すると、カイルを床の中へと滑り込ませた……

 

 

 

「―――――っ、」

中は滑り台のようになっていて、多少びっくりさせられたが、カイルもチョコも共に無事で終点まで到着したようだ。

辺りは薄暗く、多少馴染むのに時間がかかりそうだとカイルは思いながら、目をしばたかせる…。

そして、カイルの瞳が暗闇になれた途端に視界に飛び込んで来た物は―――――…

 

逆立ち状態で首が変な方向(90度以上?)にまがって白目を剥いたカナタの姿だった。

 

「―――――――――――――――!!!!!!!?!?(汗)」

カイルでなくとも、パニック状態に陥るだろう。

「おくすり!?水の紋章ッ!?(汗)」

 

 

 

 

「さっ…さすがに死ぬかと思いましたッ!カイルさんからのチョコが嬉しくてつい祝いのダンスを踊っていたら、いきなり隠し部屋の入り口で足を滑らせ、頭から床へ激突して首の骨を折るなんて………。さすがに自己回復だけじゃ間に合いませんでしたし……」

「………(汗)」

回復したカナタは涙長柄に独りごちていたが、ふとカイルの姿を見るや否や、サッ!と目の色を変えた。

「カイルさん!!今日はまだバレンタインデーで僕にチョコでチョコですよねっ!?」

「え…(汗)う、うん?」

意味不明だが、言いたい事は伝わる。

「くれますよねっ!!!!?愛のバレンタインチョコをッ!!!!!」

「うん…(汗)」

「vvvvvvvvv(喜)」

嬉しそうにギブミーチョコレート!と手を差し出す少年に、カイルは恐る恐るそれを手渡す。

「っ!ありがとうございます〜〜〜vvv」

嬉しそう…を通り越した至福の笑顔でカナタはそれを受け取っている。

 

「カイルさんからの愛のチョコ〜〜〜♪じっくり眺め観察し!撮影し!形と匂いを味わってから食べますねーーーーーッ!!」

「―――――うん、」

それを見たカイルも嬉しそうに淡く笑みを浮かべていた―――――…

 

 

HAPPY!END☆