エイプリールフール

 

 

 

「カイルさん大変です!」

「……………」

カイルの元へ駆け込んで来た少年は、見るからに慌てた様子だった。

「ナナミの作り出したお昼のハンバーグが、僕の作った怪しい薬品を浴びたて城内を暴走した上に!その暴走でユズの牧場の柵が破壊されて、生きてるハンバーグ(牛)が脱走し、トニーさんの野菜が壊滅!そこへ乱入するナナミハンバーグで野菜たちが怪生物として復活!更にバイオハザードな展開になったと思えば、今度は僕の薬品が変異して城内の動物達を擬人化させてもふ成分を減少させてしまい!これはどうでもいいんですけど、シュウの執務室に乱入して今日の書類が全滅しちゃいました!しかも残念なことに騒動が始まった時に慌てて警戒を呼び掛けたんですけど、今日は生憎のエイプリールフール!冗談だと思った兵士達が次から次へと屠られてしまい…あ、死んではないですよ?…まあ、それでどんどん被害が広がって行ったんですけど、女子供以外は危機管理がなってないのかエイプリールフールの嘘だと思って、避難が遅れて大変なことになってます!笑うべきでしょうか!?」

長い。

「つまり?;」

「城内大混乱です!」

ええっと…。

カイルは考え込んだ。

そして、とりあえずカナタに棍の一撃を加えた。

「あべしっ!」

「城内で変な薬を作らない!;」

「ごめんなさいです!」

謝ってはいるが、きっとまたするだろう。

「後はナナミちゃんのハンバーグ?をなんとかして、牧場の柵を直して動物達を集めたらいいの?;」

「はいっ!怪我人についてはホウアン先生ら救護班が回収と治療してくれてます! 他はムクムク達を元の動物の姿に戻すだけです!」

 

……………。

 

「!?!?!?」

一瞬考えたカイルは、声も出ない様子で驚いた。

「ムクムクやらシロやらフェザーやらが人間になってナナミ料理から逃げてます! ムクムクだけは鳴き声で判別しましたけど、どれがどんな姿になってるか不明なんで、見つけるのが大変です!」

「え…;」

割と問題のある状況に、優先順位をどうするかまたわからなくなってしまう。

2人はとりあえず、徘徊するナナミ料理を探しつつ、人間になっている動物達を捕獲する為、城内へ向かった―――

 

 

 

 

続きません!(おっと今年は二段構え)