新エイプリールフール
バサ………!!
「なっ………!」
驚愕の表情を浮かべたシュウの手元から、分厚い書類の束が落ちる。
執務室。
そこに、あるはずない物の姿を見つけたからだった。
「カナタ殿っ!?」
「やは☆」
多少ふざけた返事を返しつつも、少年は山積みになった仕事の山を片付けており、瞳には誠実そうなきらめきが宿っていた。きらきらと、…………
「つっ!」
「つ?」
「次は何を企んでいるーーーーーーーーーーーー−!!!!!?」
ゴーーーー!と、髪の毛を逆立てて叫ぶシュウだ。何本か、髪の毛が抜け落ちてもいる。
よほど、信用がないためと、とんでもない物を見た時の混乱からのセリフだ。
「ふ、やですねえv僕は生まれ変わっただけですよvvv」
「う、生まれかわ…?」
「そうですvいつまでもシュウ………もとい、シュウさんに任せてばかりじゃ悪いと思って、いいかげん仕事を片付ける立派なリーダーになろうと思って今ここにいるんですよ………(きらきらきら☆)」
きらきらときらめきを放ちつつの言葉。
シュウはその時、神を信じた。
「よ、ようやくわかってくださったのか!」
「はい☆」
「ああ………夢じゃないだろうか………!」
あまりの歓喜に、キャラが変わっているシュウだ。
「夢じゃないですよ…………ただ。嘘なだけ」
嘘
その瞬間、シュウは固まった。
幸せの頂点から蹴落とす。
なかなか、手のこんだやり方だった…………。そう、本日はエイプリールフール。この少年が輝く日だ。(謎)
「あはははははははははは!今年もやりますよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
去年の事を全く懲りていないのか、忘れたのか、今年もカナタ少年は悪事の限りを尽くした。
それを文に出来ないのが残念だが。とりあえず、かなりの被害者は出た。ハイランドまで飛び火したとかしなかったとか…………。
「昔々、嘘ばかりついてる女の子がいました。」
「うんうんっ!」
わくわくとしたナナミの声とカイルが本を読む声が聞こえる。
どうやら、読書会?らしい。
「―――――――――。それから、女の子は死ぬ最後に一度だけ本当の事を言いました。」
「何なに?(どきどき)」
「それは…………、」
カイルは口元に笑みを浮かべる。
「ぎゃーーーーーーーー!!助けて下さい−ーーーー−!!!僕溺れ死んじゃいます−ーーーーーーーーー!!!!!!(泣)」←池にでも落ちたらしい。
「……………………そう。そんな言葉、」
「うわ〜〜〜。すごい話〜〜〜」
教訓になるね☆