拍手で使用されたSSです。

使用したお題
【幻水、物書きさん、お絵かきさんに20のお題】
(→http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/8625/)

学園ラブコメ15のお題
お題配布元: 創作者さんに50未満のお題
(→http://xyz.my-sv.net/)

 


1、紋章、発動

「…なあフリック、」
「…なんだ…」
「…あっちの方でカイルの奴がソウルイーター使ってねぇか?」
「…そう見えるな、」
「…」
「…」
「…今日は何でも、カナタが日記に妙な事を書いてたのがバレたらしいぜ」
「…へぇ…日記だけで、あれなのか…」
「…」
「…」
「…さすがに、マズくないか?」
「…ああ、そんな簡単に紋章使うとマズいだろうな…」
「…」
「…」
「「止められない(ねえ)が。」」

2、3人仲良し

「カイルさんご飯おかわり入れて下さい〜♪」
「うん、…あ;カイカさん…味噌汁、零れてますよ;」
「…」
「ありがとうですー♪」
「カイカさん、布巾を…あ、海苔?ありがとうございます、」←取ってもらったらし
い。
「…」
「カイルさん布巾パスミーです〜♪僕拭きますー」
「あ、うん」
「…(もぐもぐ)」
「ああッ!;デザートのまんじゅうを…!!;いつの間に見つけたんですか!?;」
「だから他の場所に隠そうって…;」
「?(もぐもぐ)」
「だって他の場所は御飯時に取りに行くの大変じゃないですか!!」

あれやこれやと、暫くして静かに…。

「…ふ〜v」
「?;」
「こうしてると…vまるで、家族みたいですね♪ 僕とカイルさんが夫婦で、そして
可愛い子供。」
「やっぱりカイカさんが子供なの!?;」
「…」←推定150↑歳

3、旅の途中で(幻水3スタート直前?)

「グラスランドの名産って何でしょうね〜??」
「さあ…」

ここ暫く、地道に徒歩で旅を続けている少年らは、それでも日々平和な会話を交わし
歩き続けていた。
…ちなみに、暫くという年月は15年間という期間である。

「アヒルの人がいるらしいですよ!虫とか!」
「カナタ、アヒルの人じゃなくて…;」
「何でもいいですけど、楽しいですね〜♪カイルさんと2人旅ー☆」

しかも、その間全然2人の関係は変わっていなかったりした。
勿論、この少年の性格も、やらかす事もである。

「何か騒動の気配がしますから、楽しく遊びますよー!!」
「…遊ぶって……; そう言えば、ルックと最近連絡とれないんだけど…」
「ぷち家出じゃないですか??あんまり僕には関係ないですけどー♪」

そんな呑気な会話が続く中、彼らが逸れるのはこのすぐ後であり。
そして、少年のゴーイングマイウェイが崩されるのも、もうすぐ直前の話であった。

恐るべき天魁星の吸引力に引き寄せられる前…天敵の存在に気付く前の、そんな旅の
途中…。

4、リーダー(英雄)の顔 (炎の英雄さん+2主)

「どうも、カルナでっす。(笑)」
「顔しか出なかった英雄さんです。」
「顔だけって事はなかったぞ?」
「名前まで付けられる癖に、全然動かせるストーリーのなかった顔だけ英雄さんです
。」
「カルナだっての。」
「名前なんて呼びませんよー!(怒)このサイトで出番殆どない癖にー!!
  このサイトじゃ幻水4のカイカさんのが出番あるんですからねッ!?(怒)」
「毎回、何でそんな喧嘩腰だよ?(笑)」
「ふっ…ふふ!; 知れた事です!僕とカイルさんの間に入る輩は何人たりとも気に
食わないんですー!
  むしろ敵ッ!?絡みがなかったのに世間で炎坊と騒がれた貴方が憎いんですーッ!!
(嫉妬の炎)」
「いや、それ暴言暴言。(笑)」
「うっさいですーー!!むしろ主坊よりメジャーなCPは皆憎いですーー!!」
「…大分いるだろうなぁ…?(感慨深げに)」
「ギャーーーースッッ!!(泣怒)」

5、一騎打ち

ガンッ!

右顔面を狙って来た棍をトンファーで弾く、
フェイントだったそれは、大して力も加わっておらず、逆に自分の方が体勢を崩しそ
うになる。
真逆を再び狙って来た棍をガードし、足で棍の柄当たりを蹴ってみる。
途端、棍の上下が逆転し、相手の身体も一歩退いた。
踏み込む。
右、左
右、左
トンファーで、打つ、打つ。
棍が防ぐ、防ぐ。
入れ代わる。また、入れ代わる。
余裕のない攻防が続く。

ガッガッガッガッ!と連続的な打撃音の中…
両者…カナタとカイルは、その音さえも耳に入っていないような、必死の形相をして
いた。

――――そして、城内の者は唖然としていた。(中には手に持っていた荷物を落とす
者もいた。)

「なっ…」
あの、カナタが!
いつもカイルから一方的にボコられようが、応戦しようとしないカナタが!
(本気の)喧嘩になった時でさえ、防戦しかしないカナタが!
今、目の前で明らかにカイルに攻撃をしかけている。(傷は付けていないようだが…)
「………ッ!;」
(有り得ない…!!)
フリックはその場で唯一訳知り顔で、頭を掻いているシーナに詰め寄った。
「なっ何があったんだ!?一体…!」
「いや…まあ、それがさ、なんて言うかよ…カナタが手合わせでもカイルに武器は向
けられない〜って言うから、ついやらせてみたら面白いだろうなって思ってさ…」
「それで!?;」

「絶っ対、負けませんーーーーっ!!僕が勝ったら、カイルさんから×××××(普
通口に出さないし、使わないだろう言葉)」
「絶対否ッ!! それに言ってない――――っ!!(怒)」←殆ど悲鳴に近い。

「!?!?!?;」
「やーオレが『コイツが勝ったら、×××××してやれよ(笑)』って言ったら、あ
んな事にさ…」

原因はいつも通りだった。
…が、早く止めないととてもマズかった。

6、協力攻撃〜 (テド4)

「…」

次々に番われる矢、
放たれる矢の軌跡、
一瞬で引き絞る腕、姿勢の美しさにカイカは見蕩れていた。

「…」
「って…うわあああああ!?;」
「テッド君!?」
「うわっ!?;カイカ危ないッッ!!」

戦闘中に
(しかも、射ってる最中のテッドの前にしゃがんで)

「あっ――ぶないだろうがッ!?カイカお前一体何考えてんだよッ!?(怒)」
「…(反省)」
「まあまあテッド君…」
「お前は黙ってろッ!!(怒)」
先程まで協力攻撃をしていた相手を怒鳴り付け、テッドは心配した分だけカイカにも
怒りをぶつけている。
その辺りの事がわかっている為、カイカも反省するのだろうが…いかんせん、喋らな
いからか性格からなのか言い訳をしない。その為、どうしてそんな行動をとったのか
わからない。
その辺りの事を心得ているタルは、頭を掻きながらカイカに尋ねた。
「さっきなんであんな所に座ってたんだ?」
「…」
カイカは、テッドの方を指差した。

「カッコ良かったから…」

「いっ…!?///」
どよりと、甲板上で見守っていた船員達もどよめく。
…が、

「弓矢」
「弓矢かよッ!?(怒汗)」

弓矢だった。
拍子抜けと言うか何と言うか…
勘違いした方が馬鹿を見たというか…
複雑な気持ちでいるテッドに、カイカはハッと何かを気付いた顔(でも無表情)をし、
言い直した。
「てっども。」
「いいから言うなーッ!!///;」
余計に恥ずかしい。

(とりあえず)つづく。

7、風の吹く中で(テド4)

やりたい。

カイカは、弓矢を使ってみたいと言った。
…というか、視線で訴えかけて来た。

「…言っておくけど、オレは貸さないからな。」
「…」
無表情。しかし、落ち込んだようにも見える。
大体、自分の武器を人に貸すのは問題外だろう。
…それに、海上である事もあるが、今、甲板上で使うには初心者が風が強い。
そんな時に使わせても…と、テッドが考えていると。

「なら僕の使いませんか?」
「…(♪)」
「オレの貸してやる。(怒)」

アルドの言葉に一瞬で前言撤回だ。
自分の物にちょっかいをかけられる事程、不快な物はないという証明だ。

「♪」
カイカは喜んで(でもやはり無表情)、適当な的を目掛けて矢を引いてみている。
一応風がある事も配慮し、危ないだろう場所からは船員達は撤退している。
カイカの背後、少し離れた場所でテッドはカイカが矢を放つ所を見ていた。
(構えはまあまあだな…)
ただ、風があるから的にはまあ当たらないだろうと、テッドが予測した時…。

ビッ。―――トス。

矢が放たれ、落ちて刺さった。
テッドのすぐ横に

「…」
「………」

…千切れた数本の髪が、風に舞う…。

「あ〜…カイカ、弓矢の成績はあんまりよくなかったしなぁー」
「『あんまり良くない』のレベルじゃないだろうがッ!?何で背後に飛ばして〜〜っ
もうお前持つなよッ!?(怒)」
「…(哀)」

何となく平和である。

8、いつもの本拠地

「………」

ふ、と目を開けると、周りでは人々が楽しそうな笑い声を上げて、ささめき合い、
小さな生き物達も何に臆する事もなく、自由に空を飛んでいた…。
柔らかい風は、自分の髪や近くの草花を揺らし、過ぎ去って…また、帰って来る…。

「………」
「カイルさん?」

起きたんですか??と問い掛けて来る、少しだけ幼い声…
「………」

もう少しだけ…
このままで…

触れられている暖かさを感じながら、再び瞼を閉じた…
頬に触れて来た優しい感触、
再び、睡魔…

9、あぁ〜、不幸

カナタ:ああっ!不幸ですーーーーーッ!!
カイル:どうしたの?;
カナタ:カイルさんっ!!
     〜〜〜だって!この拍手コント…!僕とカイルさんのイチャイチャって言い
ますか!一次接触が少なくないですか!?
カイル:一次?
カナタ:二次でも三次でもいいですケドッ!!とにかく、ちゅーvとかそれ以上がな
いんですッ!少ないんですッ!!(泣)
カイル:そ、う…?;(それ以上って…;)
カナタ:そうです!!―――――てな訳で!今やりましょう!!>ガバァッ!!
カイル:えっ!?;カナタッちょっ…っ!!>押し倒され
     ゃ…ぃ……ッ!!;

<カイル(の方が)不幸。>

10、故郷で振り返る

「ゲンカクじいちゃん、この人が僕の一番大好きな人です!
  ―――後、何だかんだと最近までごたごたがあったんですけど、義理も恩も返し切っ
たんで、ラブラブな2人旅に出ようと思います!
  ナナミは頻繁に来ると思うケド、僕はちょっと親不孝でも僕本位に幸せに生きて行
こうと思うから、暫く顔が出せません。
  ついでに、ジョウイも…まあまあ元気ですけど…政治犯並みの扱いなんで、顔出せ
ないと思います。後、嫁さんもらってます。
  ゲンカクじいちゃんの秘密の過去☆なんかも、最近知りましたけど…最初は、ナナ
ミとまっさか〜!って笑いました。
  …まあ、色々世話かけましたから、とりあえず幸せ報告と僕のお嫁さんvの顔を見
せに来ました。
  気立ても良くて優しくて美人で料理上手です!ちょっと恥ずかしがり屋さんですけ
ど☆
  ……………
  …よし!
  じゃあ行きましょうか!カイルさんっ♪」

立ち上がった少年の差し出した手を、カイルも笑顔で受け取った…。

11、墓標の前で

誰にも見つからないよう、片隅に作られた…
それでも墓標だとわかる簡素な標…
それを前にカナタは真剣な表情で、膝を折っていた。

「ジョウイ…」

カナタは言う。

「ジョウイがくれた紋章のおかげで、ずっとカイルさんと一緒にいられる事になった
よ」

手作りで作られた墓標を前に、カナタは語りかける。

「でもジョウイがこんな事になるなんて…ほんとは、僕はその手首だけを切り落とし
て受け取ろうと思ってたんだけど…」

ふっ…と自嘲じみた笑いを漏らす。

「ダメだったね、でもその分僕はカイルさんと幸せになるからね?」

笑いかけながら、カナタは言う。

「キャロにいるナナミもちゃんと知ってるし、ジルさんは…まあ1人でも大丈夫だろ
うけどナナミの面倒も任せようと思うし!」

カナタは語り続ける。

「………何しているの?;」
「え?今後の予行演習ですよ☆」
「…まだジョウイ君何ともなってないんだから、そんな縁起でもない事は止めて…;」
「えーでも、一番高い確率のを予行しとかないと…」
「止めて。;」

12、料理を作ろう

「ちゃん♪ちゃかちゃかちゃか♪ちゃんちゃんちゃーん♪(例のクッキング音楽)
  今日は!嬉し恥ずかし料理教室を開こうと思いますー☆
  まず!
  用意する物です!皆さんメモの準備はいいですかー?
  じゃあ言いますよ!

 練乳…適量
  はちみつ…1瓶
  水飴…適量
  バナナ…1本(大きめ)
  いちご…1パック

 …ここまでが、飾り付けの材料です!
  果物は何種かあげましたけど、どれでも好みに合わせて使って下さいー♪
  あ、肝心の道具を言い忘れてましたね、

 頑丈なロープ…1本
  ガムテープorタオル…状況に合わせてどちらか使う

 そして!一番大事な飾り付けるものは♪」

「んーんんんーーー!!(怒)」

「カイルさんです♪ 2主の皆さんはそれぞれ好きなマクドールさんを準備しましょ
う!」
「んんんんんーーー!!(怒)」
「で、料理は簡単♪用意したドロッとした物を特定部位or全身にくまなくか
けるだけです!
  調理時には適度に服をはだけるとベリグー♪な事になります!」
「………」
「で、注意事項ですが、かなり丈夫なロープを使わないと、途中で…」

ぶちっ。

「あ。」
「………(にっこり)」

 

<途中ですが、放送は打ち切らせていただきます。ご了承下さい。>

ざーーー…

13、ほっと、一息

「カイルさんお茶飲みますか〜vv?」
「うん、ありがとう…」
「お菓子もあるんですよ〜♪」

2人きりの空間…
そこは、とても和やかなムードに包まれている。

((ああ…))

「♪♪♪(2人きりだと平和ですね〜vv)」
「………(2人だけだと平和かも…)」

折しも、両者は同じ感想を抱いていた。
…別々の感慨を持って。

「♪〜(邪魔者がいないですから〜♪)」
「………;(カナタが人に迷惑をかけないから…;)」

「カイルさん〜♪お茶ですー☆」
「ありがとう…」

それでも、ひとときの平和が満ちていた…。

 

14、いざ、勝負!!

「ム〜ムッムム〜〜!!」
「にゃー!」
「キュィイイ!!」
「わんっ!」
「ムムムーーー!!」
「ニャー!」
「キュィイイ!」
「ワンッ!」
「もぐッ!」←?
「ムー!」

「………?;」
動物達が異様に集まっている光景を見て、普通なら喜ぶはずのカイルは、そのあまり
の雰囲気で首を傾げてしまっていた。
何やら異様に揉めている所らしい。
「…カナタ、何て言ってるかわかる?;」
「…わからない方がいいですよ…?」
「え?―――あ!;喧嘩に…!」
「放っといて行きましょう!!」
「え、でも…;」
「喧嘩じゃなくて、勝負ですからいいんです! …大体厚かましいんですよ…あの獣
ら…カイルさんは僕のだってのに…(ぶつくさ)」
「???;」←引きずられて行く。

15、燃え盛る炎の中で (VS夏の風物詩『蚊』)

「……カナタ、なんで蚊相手にここまでするの?」
「いえー;その〜何か、こうムシャクシャ苛々して、ついカッ!となったもんで〜…;

「うん、」
「…反省しました。;ごめんなさいっ」
「油を撒いて、火を付けたらどうなるかわかった?」
「わかりましたー;反省しましたーもうしませんーっっ」
「…もうちょっとそこにいてね、出て来たら怒るから?(笑怒)」
「ええっ!?;いや!さすがにそろそろヤバいですーーッ!!燃えちゃいますーーー
ッ!!;」

ゴゥゴゥと火が燃え盛り、かなりの火事現場となった部屋の中…カナタはただ叫ぶば
かりだ。

「熱ぢぃーーーーーーーーッッ!!;(引火)」

 

16、戦争、開始ー

この言葉で人が死にます
この言葉で人を殺します
善も悪も呑み込んだ
殺し合いが始まります

17、仲間になって下さい

ああvまずは言わなければならなかったのに…v
とても我慢出来なかった!
心の叫ぶまま!
本能が告げるまま!
さあ!今心の猛りをぶつけよう!

「結婚して下さいっv!!」
「Σ!?;」

 

「や〜♪ だって、『仲間になって下さい』と何か語感似てませんか?」
「似てないから…;」

 

18、見つけた、もう離さないから

「見つけた…もう離しません…っ!」
「………」

薄暗い密室の中、カナタは目的の人を抱きしめた。

「離れてて寂しかったです…」
「………」

「見つからないかと思いました…」
「………」

「もう離しません…!」
「………」

「もしまた万が一…見つからない事態が起きても、きっと探し出してみせます…!!」
「………」

カイルは苦しげに身を捩る。
そして、閉じた部屋に差し込む明かり―――…

「カナタさまーカイルさま見つかったーっ?」
「バッチリ見つけたー♪♪」
「じゃあつぎの鬼は〜!」
「きゃー♪」

子供らの歓声が上がる。
そう…

「………;(かくれんぼであんな事言わなくても…)」

でも。やって来た城内の子供にカナタが返事を返す中、カイルの顔は真っ赤に染まっ
ていたりした…。

19、モンスター、発見 (3人日常劇)

「ギャーーー!!; カイカさんっ!!ここらのもさもさは弱いですからーーー!
!;」
「落ち着いて…!!;」
「〜〜〜〜〜『死を呼ぶ声』!!」
「ひーーーッ!!;そんなもさもさ相手に、自分も死ぬかもしれない技を使わな
いで下さいーーッ!!;」
「……!;」

…後、殲滅。
カイカさんはもさもさがおキライ☆

20、すべてが終わって

カナタ:終わりましたね…
カイル:…うん、
カナタ:長かったような、短かったような…
カイル:そうだね、
カナタ:全部コレ見てくれた人いるんでしょうかねー??
カイル:それはわからないけど…;でも、今日までありがとうございます。>ぺこっ
カナタ:それはありがとうございますー!!意外にいっぱい来たので、びっくりでし
たー♪
カイル:これからもよろしくお願い致します、>礼
カナタ:よろしくですー♪(僕とカイルさんのイチャイチャを♪)

 

1 遅刻寸前

「ギャーーー!!(泣)遅刻ですーー!!」

幻水学園(仮)…。
その通学路では、1人の少年が人をも車をも跳ね飛ばす勢いで走っていた。
時間はもう朝のSHRが始まる所で、それでもまだ少年…カナタは学校に辿り着けてい
なかった。

(ああッ!;もう間に合いません…!! 別に遅刻は全然いいんですけど…)

全然良くないが、まあ…そんな不真面目な態度でいるカナタにも、それでも走らなけ
ればいけない理由があった…

(そう…諦めちゃダメです…ッ!! 朝の…朝の日課を終えるまでは――――!!)

カナタは必死に、限界のスピードの更に限界を超え、駆け続ける…。

きーんこーん…かーんこーん…♪

「カイルさん!!おはようございます〜〜♪♪」
「カナタ!?;ここ3階!! じゃなくて…えっと??;(混乱)遅刻するから…!;

「カイルさんと朝の挨拶が出来ないくらいなら遅刻でいいんです!!」
「………;」
「あ、鳴り終わった。遅刻だな;」

2 廊下でばったり

「あvカイルさんっ!」
「カナタ、」
「わ〜いv きぐーです〜♪ 運命の出会いっぽいですよねっ!」
「うん…(苦笑)」
「やっぱり僕とカイルさんは赤い糸で結ばれてるんですよ♪もうこれは一気に結婚ま
で進むべきですよ!」
「え?;」
「あ〜でも、やっぱりちょっと早い気もしますし、年齢的にもまだですから!今は婚
約の方向でどうでしょうか!?婚約指輪は給料3ヶ月ってコトもありませんし!伝説
のナットの指輪と!僕のカイルさんへの思いを示す僕は死にまっしぇ〜ん!で勘弁し
て下さいねっ☆ 大丈夫です!僕まだ今は身長小さいですけど!将来的には身長も伸
び!(※無理です。)イイ漢になりますからお買得です!生活力もバッチリです!!
包容力はと言われたらちょっと困りますけど…いえ!いややっぱあります!僕は包容
力も生活力もあります!!手に職付けて独立や職人になれる男です!!やります!や
り遂げます!!僕のカイルさんへの熱い思いを嘗めないで下さい!!カイルさんの為
なら世界征服でも出来ます!空も飛んでみせます!!」
「あの…;カナタ、もう授業始まりそうなんだけど…;(困)」

3 水道管

「カイルさん…!ここは僕に任せて…!行って下さい!!」
「でもっ…!」
ドドドドド…と、止まる事のない水は、その勢いを止める事なく溢れ続けていた。
「いいんです!!僕は大丈夫です!!」
「―――すぐに、人を呼んで来るから」
1人が離れた事によって、余計に水は勢いを増して溢れ出す。
瞬間、カイルは躊躇い、離れかけた足を止める…。
「行って下さい!!」
「カナタ―――」

「…君達、何やってるのさ?」

「ルック!;」
「わーっ!;僕が壊して、水が止まらなくなっちゃったんです〜!!全然止まりませ
んーー(泣)」
破壊された水道管から、水が噴き出し…廊下は、洪水のように水浸しになっていた…。
破壊箇所を押さえ続けるカナタと、助けて!;と訴えるカイル…。

元栓が止められ、救出されるまでまだ後5分…。

4 消しゴム貸して?

あ…
消しゴム忘れた…;

授業中にノートを取っていると、昨夜消しゴムを宿題をした時に、家に置いて来てし
まった事に気付いた。
(どうしようかな…)
カイルは、少し悩んだ。
黒板に書かれていた文章を、間違って1行飛ばして書き取ってしまっていたのだ。
これでは、消して書き直すしかない。
カイルは授業中に話し掛け、迷惑をかけてしまう事を迷いながら、前の席のテッドに
消しゴムを借りようとした。
が、その時。
「カイルさんカイルさん、僕の消しゴム半分あげます!(小声)」
横の席からにゅっと、割りたての消しゴムを持ったカナタの手が伸びて来た。
「え?いいの…割っちゃって…(小声)」
「カイルさんの為なら全然いいですよ!!(小声)」
「ありがとう…カナタ…――――カナタ?;」
あれ?;とカイルは首を傾げた。
………よく、考えてみる。
カナタは、確か…というか、確実に学年が違っているはずだ。
「Σカナタ!?;授業は!?」
「カイルさんと同じ授業に出たくて!!」
「自分の授業に出ないと…それに、隣の席にいたシーナは!?;」
「ちょっとアレコレな画策の末に!体育倉庫に行ってもらいました!!」

(結果)
…授業中に騒いだ為、2人して立たされました。

5 ランチタイム (主坊+テッド+4主?)

「今日は何となくのり巻き弁当です〜♪」
和風。
「カイルさんは何ですか〜v」
「サンドイッチだけど…」
洋風。
「取り替えっこしましょうっ!」
「うん、いいよ…」
「やったですー♪(ふふふ!ちゃんとさりげにリサーチして弁当の内容被んないよう
にしてますからね!取り替えっこプリーズ作戦はバッチリです☆)」
  あ、テッドさんもカイルさんと同じお弁当なんですね…(次、ドッキリ☆同じ弁当
で運命を感じさせる!作戦がダメになりました…)」
「グレミオさんに作ってもらってるからな〜」
洋風。
「カイカさんは…」
「まんじゅう。」
中華?
「いや、弁当じゃないだろそれ;」
「でも和洋中は揃いました。(もぐもぐ)」
「栄養が…;」
「…(もぐもぐ)」←気にしてない。

6 放送

「あのねっカイルさん!」
朝、SHRが始まる前に、ナナミが珍しく1人でカイルの元に顔を出していた。
いつになく笑顔の少女につられて、思わずカイルも微笑んでしまう程だ。
――――次の爆弾発言を聞くまでは、
「カナタが昨日何か本読んでてね! 今日何かするんだって! きっと素敵な事があ
るから期待してて下さいっ♪」
「え?;」
<b>カイルは凍り付いた。</b>
しかも、その途端…

ピンポンパンポーン…♪

『3年×組カイルさん! 今度の日曜日デートに行きませんか!?』

「Σ!!!!?;(///)」
『直接お話出来そうになかったので、こんな形で失礼します!!』
(いや、直接話に来てッ!!;)

放送からのデートの申し込みに、カイルは硬直してしまい―――…校内中に愛の告白
は響き渡ったと言う………。

→読んだ本『ラブロマ』

 

7 いたずら

本日、話題の主になっているのは、学内で人気ランキングに軽々3位には入っている
存在…カイルについてだった。
そして、どちらかというと…その話題は良い物ではない。
…そう、彼の首筋にある印についての――――

「………」
「………」
「テッド、そこ間違ってる」
「え?…あ〜ホントだ。 …なあ、カイル〜頼む!一生のお願い!もう写させてくれ
よ〜」
「え、宿題は自分で…〜〜いいよ;」
「サンキュー♪」
ほのぼのと、次の時間の宿題を2人でやっているカイルだったが、その姿を教室の入
り口から別のクラスや学年からやって来た生徒らが覗き…そして何故か涙して帰って
ゆく。
本人は全く気付いていないようだが、その周囲の者らは―――かなり、鬱陶しくてしょ
うがないので、本人に原因を告げる事にした。
「どっちが言う?」
「言うなら、自分で言うんだね。」
「…怒れる大魔人にさせるスイッチを、俺が押すのか…あーヤダヤダ。」
それでも、シーナは席を立った。
「なあカイル」
「何?」
「首にさ…アト見えてるぜ」
「え??」
分かっていないカイルに、シーナは手鏡を渡して見せた。
「―――キスマーク。」

「は?」

身に覚えがないカイルは更に首を傾げ、自分でもその痕というのを見てみた。
確かに、鏡に映るそこには紫色の小さなアザのような物が付いていた。
「………」
そして、カイルは何を思ったかそこを強く指で拭ってみると―――――

その色が消えた。

「…取れたけど?;」
「はぁ!?;」
「汚れか何かだったんじゃないか?」
「うん。そうかも」

 

オチが付いたかと思いきや…
ここは、何故かカイルのクラスが見える物陰…。

「1、2、3、4、5…よし。またカイルさんを狙う奴らが消えましたよー!僕の特
殊メイクキッスマーク!?作戦がうまく行きました!!」
「ほほvうまく行きましたわね♪ でも、どうしてメイクだったんですの?本当に付
けたらよろしかったのに…」
「まだそこまで進んで…いやいや…; だって☆メイクだったらバレた時でも『いた
ずら』♪で済みますけど、ホントに付けたら、絶対撲殺されちゃいますからー♪」
「ふふ♪そういう訳ですの…残念ですわv」

特殊な豚さん好きな兄を持つ、上級生の女生徒とカナタが悪代官と越後屋的な会話を
交わしていた…。

8 国民の休日

「連休よ〜♪」
「………」
「連休なのよー☆」
「………はあ…」
「連休ーー♪…カナタ??」
「はあ〜〜〜」
魂が抜ける程の溜息をカナタは付いていた。
「ど、どうかしたの!?悩みがあるならお姉ちゃんに言って!!」
「…連休が憎いんだーーーッッ!!(泣)」
そして、ナナミからかけられた声に、わっ!とカナタは机に顔を伏せて泣き出した。
「前までなら喜んでたはずなのにね…;」
「そうよそうよ!病気なの!?」
「だって!休みに入るとカイルさんに会えないから!」
「あ…そうよね〜;」
「もう休みなんてクソ食らえって気持ちに〜〜〜ッ!!ううう〜(泣)」
じめじめとした空気が流れる。
正直鬱陶しい。
「カナタ!元気出すのよ!!お姉ちゃん休みは嬉しいから協力出来ないけど!慰める
わっ!」
「うううう〜(泣)」

「カナタ…」

そんな時、ふいにカイルはひょっこりと、教室の入り口から顔を覗かせていた。
「カイルさん!?」
「あの…休みなんだけど、良かったら遊びに来る?」
「〜〜〜〜〜」
カイルからのお誘い…
珍しく、とてつもなく美味しいシチェーションであった…。
しかし、カナタは即座に返答はせず…1拍おいた後に、

「ビバッ☆国民の休日っ☆」

と、とてもいい顔で宣言した。
「変わり身早ッ!!;」
「でも、元気になって良かったわ〜♪」
「?;(苦笑)」

9 小テスト

1年×組○番 カナタ

(1)愛してその悪を知る
    愛を知ってその愛の罪深さにドキドキ☆する。
(2)悪に強ければ善人にも強し
    悪人でも善人でも容赦なく倒せる。
(3)魚心あれば水心
    お主も悪よのぅ越後屋…。
(4)縁の下の舞い
    何かうっとおしい感じ。
(5)贔屓の引き倒し
    ひいきされたけど、実は下心があって最後に押し倒されたとか。

0点

10 祭

<××年度 ×月 ファイル>
祭企画アンケート実施(大学部 生徒会)
集計結果
  美少女コンテスト(可決)


・美女装コンテスト!
  寧ろカイルさんのが見たいだけ!優勝は決まってますけどねー!!(アンケートコ
メント)
・まんじゅう早食い大食い大会
・もう何もしない方が良いと思います…(アンケートコメント 他多数同意見)

11 授業中の手紙

カナタへv きょうもカイルさんといっしょに帰るの?
うん!そのつもり!!ラブラブ下校→v
きゃ〜v ラブラブねっ デートなの??
残ねんだけど、デートは今日はできないってカイルさんが…(泣)
えっ!?ひょ、ひょっとしてカイルさんうわきしてるとかなのっ!?
うわっ!?;…ナナミ〜(泣)えんぎ(漢字わかんなかった)でもない〜〜; 今日
はお義父さんvが帰って来るから寄り道できないんだって
なんで『義父さん』なの?? カイルさんのお父さんってキビシーの??
気が早かったかな〜vv? そうじゃなくて、忙しい人らしくてめったに会えないらし
いよーえらい人。
ふーんエライ人なのね〜
カナタっナナミとずっと手紙回してるから、さっきからシュウ先生が睨んでるよっ!
!;
ヅラ先生なんて気にしないし。 というか、ジョウイも今まわしてるし…(笑)
ジョウイからなんて回ってきたのー? お姉ちゃんもまぜて〜!!
ヅラって…!!カナタずっとそう言うけど、どう見てもヅラじゃないよ!?
ロンゲは意外に生え際からくるし…―――そう言えば、ジョウイもずっと後ろに向け
て髪縛ってて…(笑)
じゃあわたしが今度ジョウイにワカメ料理つくってあげるねっ それと、シュウ先生
がヅラってうわさわたしも聞いたことあるわ!
ナナミにも回ってるのかい?; それと、うわさあったのか…
ナナミが見たいっていうから。 ていうか、↑その噂僕が流した。(笑)
カナタが流したの?なんで〜?? じゃあシュウ先生ハゲてないの??
なんでまたそんな事を…;
何かムカついて(笑) ほら、上の学年のアップルさんっていう人に、親戚だか何だ
かで、寒い時に教材持たせてる所見てさ〜ピキッって☆
カナタふぇみにすとだもんねっ! エライわ! でも結局シュウ先生ってハゲなの??
ハゲじゃないよ…ナナミ;
いや、ハゲだって。…ていうか、僕ヅラってうわさしか流してないけどさ。
お姉ちゃんきいたのは、頭のてっぺんがカッパみたいになってて、そのまわりに残っ
た髪を10本くらい短いみつあみにしてて!その上からヅラを被ってるってうわさよ!
カナタッ!? そんなの流したのかい!?;
確か、てっぺんがヤバいからヅラを被ってるって話だけだったような…増えるな〜。
予想通り。(笑)
じゃあヅラなの?
ヅラじゃないって、
ハゲかもしれない!
ハゲなの?
ハゲては―――

「「「あ。」」」

「……ほう…?(怒)」

没収&(結果)居残り。

12 下駄箱

「…なぁクルガン、何でカナタの奴、今日ずっとあそこに居んだ?」
「…何でも、(教師としての職務を果たすべく、先程尋ねてみた所)今付き合ってい
る人物から、ラブレターが届くのを待っているらしい。」
「……………付き合ってんだったら、ムリじゃねぇ?」

 

13 屋上から叫べ!

「…ルック、何か…教室の人数少ない気がするんだけど」
「ふん、下らない催しがあるらしいよ。」
「催し?」
「テレビが来るとか言ってたね」

1、2人しか人の残っていない教室の中での会話だ。

「何してるんだろ…?」
「さあね、」
首を傾げるカイルに、そこまでは知らないよとルックは無愛想に答える。
そこで会話は終わりかけた時、意外な所からその答えは告げられる事になった。

「オイ、カイルー」
「シーナ、」
「お前いいのか?カナタが今日の企画に出るらしいぜ!」
「は??」
何を言われているのかわからない。
「企画…って、今日は一体何があるの?;」
「なんだ、知らねえのか?
  テレビの企画でさ、屋上で自分の言いたい主張を叫ぶ催しだよ。」
「………」
嫌な予感がする。
カイルは窓辺に近づき、窓を開けると――――…

「カイルさんーーーーーッ!! 学校!卒業したら! 僕と結婚して下さいーーーーッ
ッ!!」

…拡声器もなしの見事な大音声と、割れんばかりの歓声が耳に届く事になった………。

14 居眠り

カイルさんの背中に、キラキラ輝く天使の羽根が生えていた。

『カイルさん!』
『カナタ?』
『か、カイルさんの背中に羽が生えてますよ!?ま、まさか―――』
『うん…実は…』
『ああっ!やっぱり!!そうだったんですね!!』

「カイルさんは天使だったんですねーーーーッッvvv!!だって綺麗過ぎますからーー
ー♪♪!!」

キキキキキィィ〜〜〜…
「〜〜〜カナタ…頼むから、居眠りするのは構わない…構わないからっ;その寝言だ
けは止めてくれッ…!!(泣)」
フリック先生が、力無く黒板の上にチョークでウェーブを描かせていた…。

「今日は〜天使ーと、昨日は確かいたずら子猫ちゃん♪だったわよね?? その前は
セクシーうさぎさん?」
「ナナミ…;メモ取ってるのかい…;」
「えっとね、ジルさんが取ってて〜って言ってたから。」

(ああ…この寝言、カイルさんにバレたら、大変な事になるだろうな…;)
と、ジョウイは思った。(でもカナタは起きなかった。)

15 「ばいばい」

「カイルさん…―――『ばいばい』って言葉、寂しいですよね。」

下校、ちょうど帰り道が別れる場所で、カナタは言った。

「え?」
あまりに唐突な言葉に、僕は一瞬何を言われたのかわからなかったけれど…
よく考えると確かに寂しい言葉かもしれない、と思った。

バイバイ、はもう別れる言葉。
次に会えるかわからない…。

「………」

じゃあ何て言おう?
寂しくない言葉を欲しがっているなら…
「それじゃあ…」だと、まだ寂しい気がする。
じゃあ…
「またね、」
かな?
そう言ってあげようと思った。
「カナ…」
―――僕はそう言おうと思ったけれど…

「明日もまた会いたいって!僕に抱きついて泣き崩れて下さいー♪♪♪」

…言えないままに終わった。
なんで泣き崩れてなの?(汗)