ハロウィン〜

 

「カボチャ〜♪仮装〜♪♪♪」

「それとお姉ちゃんの作る美味しい(?)料理〜♪」

カボチャをざくざく切り刻みつつ、微笑みあう姉弟。

仲のよいのは結構だが、なにやら騒動の予感がひしひしと感じられる。

 

 

 

「とりっくおあとりいとぉ〜〜vvv」

「わーいv」

「………2人とも、何をしているのですか?」

マントとカボチャをつけた2人。

それをみて、きりきりと胃と頭をいためるシュウだった。

 

「「ハロウィン!!」」

 

声をそろえていった。なんというか、精神年齢が低いのだろう。

「っっっ!!!」

シュウの顳かみに青筋が二つ三つ浮かんで見えるのは、気のせいではないだろう。

「なんか、異国の習慣なのー!!」

「で、シュウはお菓子くれないよね〜?」

にこ〜とカナタ。何か企んでいるらしい、

「あたりまえです!!だいたいあなたはっ…」

説教にはいりかけたシュウだったが、兄弟攻撃にはかなわなかった…。

 

「「わ〜いvいたずら〜〜〜〜〜!!!」」

 

見事シュウはぐるぐる巻きになった。

 

 

 

 

「カイルさ〜んv」

「…カナタ?」

「はいv

カボチャをかぶっているので、一瞬誰かと思ったがこの声は間違いなくカナタだった。

「そのかっこどうしたの?」

何となくにあっているので、ついカイルは笑ってしまう。

「えへへv異国の風習で、ハロウィンの仮装です。『おかしかいたずらか〜』ってまわって、お菓子くれない人に悪戯する日なんですv」

ちがう。

「へ〜、じゃあお菓子渡さないと、」

「あ、いいですよ、」

お菓子を取りに行こうとしたカイルを、あわてて入口に引き止める

「?」

不思議そうな顔をするカイルにカナタはあははvと笑って、手を首に廻す。

「それより悪戯させて下さい、」

「っっっっっっ!!!」

 

ぺろりと項に舌を這わされる。

 

 

 

 

 

「で?どうなったんだ?」

「…ちょっと、殴り倒して逃げてきました。」

頬を染めて、カイル。

その様子はとてもかわいらしいのが、その手は血にまみれていた。

わざわざ悪戯するためにトラン共和国を訪れたカナタの運命は、言わずとも知れているだろう。

「でも、ハロウィンっておもしろそうだよなっ!」

すくっと、シードは席を立つ

「よっしゃー!俺もクルガンとこでやってくるぜーーー!!」

「え?」

カイルが止める間もなく、シードは扉を開けて走り出す。

ちょうどクルガンと出会ったのだろう、遠くの方で声が聞こえてくる。

 

「なあなあ、クルガン!!お菓子と悪戯どっちがいい?」

「いきなりなんだ、」

「ハロウィンだよ、ハロウィンーーー!!」

「…ほう、では『悪戯』させてもらおうか」

「は?…って、なに人を肩に担いでんだー!!?そっちはお前の部屋!!!?ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

 

「………」

どうしようかとカイルがぼんやり考え倦ねていると…

「カイルさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んvvv」

「!!!?」

自分の身にも恐怖が迫っていた……………………………………………。

 

                                         終える。