ハロウィン

 

 

 

ハロウィンX計画…

 

 

ハロウィン早朝、そんな言葉が書かれた計画書を片手に握り、第一の被害者が自室で倒れているのが発見された。

被害者の少年の名はカナタ、同盟軍のリーダーである。

 

―――この時点で、城内の人間は安心した。

また何かやらかし、自滅したのであろうと…

 

 

しかし、

 

少年は生き絶えていたのだ…。

 

「『気合』!」

「うぅ…生き返りました〜っ…」

復活係担当の本人(流水の紋章装備)が生き絶えていては話にならないが、とりあえずカーンが呼ばれてカナタは復活した。

「それで、何があったんだ?」

「―――はっ!そうです!カイルさんを探さないと!!」

「おいおい、またカイルに何かしてこんな目に…」

 

「危険なモンスターが城内に解き放たれたんで早く安全な場所に隠れてもらわないと!!」

 

「「……………」」

「じゃあ僕は急ぎますんで!」

「「ちょっと待て!;」」

爆弾発言をかました少年を、行かせるかとばかりに2人は掴んだ。

「なんですか!?カイルさんを助けるという僕の崇高な使命を阻むとでも!?今現在カイルさん以上に優先するものがあるとでも言うんですか!?」

ちなみに女性陣は、ハロウィンパーティーの炊き出しにつき城外で調理中である。(そちらはそちらでナナミ料理が炸裂し、問題になっている)

「わかった!;先に捜せばいいから!事情を説明しろ!!」

 

 

ハロウィン、

それはジャックランタンが徘徊するモンスターコスプレ祭(違)

一匹くらい本物が紛れていた方が面白い…

 

 

「そうして生まれたのが、最強最悪のモンスター…ヤツです!」

野生の勘と本能でカイルを見つけ出したカナタは、一応安全そうな物置(4人も詰まると狭い)でそんな説明をした。

「一体なんでそんな物を…」

「や〜せっかくのハロウィンですし、今回は黒魔術的な召喚でアレコレしようと思ったらとんでもないことにですね〜」

「……………;」

反省は全くしていないようだ。

「まあとにかく!なんとしてでもアイツから逃げますよ!」

「倒さないの?」

それか返還しないのかとカイルは尋ねる。

周りのメンバーも同じ意見だ。

「倒すの大変ですから☆………何十人もの屍の山を乗り越えたらなんとか…(ぼそ)」

「他の方法は!?;」

「そうですね〜…」

 

その時、物置の外でぎゃあ!と悲鳴が上がり、誰かが倒れる音がした。

 

全員に緊張が走り、フリックもビクトールも剣を握る。

「ヤツです!」

静かに覗いて見て下さい!とジェスチャーに、そっと扉の隙間から顔を覗かせる。

 

そこには、ジャックランタンがいた。

顔はカボチャ、汚れたローブ、片手にはランタンと見まごう事なくジャックランタンである。

―――――残る片手にまがまがしい包丁が握られていなければ…。

 

「!?;」

何アレ!?と指を差してしまう。

「ヤツこそが皆の恨みとばかりに討伐数を糧に強くなる恐ろしい敵です!!」

「何だそれは!?」

「とりあえず、倒さないと…」

「カイルさんは駄目です!!;―――ゾンビ焼き焼き大作戦で大量にカウントされてますから!(解放軍時代のカウントもありますけど…;)」

「カイルの像を作ろうとして途中でバレて止めさせられたアレか!!;」

「ていうかスタメンは全滅だろう!?;」

「後、戦争参加者もアウトですよ。」

「「……………」」

 

無茶苦茶言うな。

 

「あ!カナタ、こっちに来るみたいだけど…!」

「…………逃げましょう。この2人を囮にして☆」

「「オイ。」」

「あ…;(来たみたいなんだけど…)」

 

 

大混乱。

 

 

「誰かー!!戦闘にも戦争にも不参加な人ー!!;」

「おわ!フリックが死んだッ!!;」

「ハッ!テツさんが居ました!!お風呂担当員を呼んで来ますから、それまでビクトールさん囮よろしくです!」

「カナタ!!;」

撃墜王で像まで立ったカナタと、Wリーダー攻撃ばかりさせられているカイル…まさに天敵の相手であった。

 

 

その後、テツの江戸っ子パンチで倒されたジャックランタン(仮)は、ナナミ料理と合体するという二次災害を引き起こすなく無事に弔われたという…。

 

 

 

 

 

おまけ

 

「ハッ!!」

「今度はどうしたの?;」

「せっかくのハロウィンなのにカイルさんにアレやコレやのコスプレ服を着てもらってません!!;いえっ今からでも遅くないです!今すぐ着ましょう!!」

「………」

 

カボチャを首の根本まで叩き込まれ、カナタは頭だけ残して地面に埋められたという…。