ハロウィンSS(主坊+テド4)

 

 

 

ハロウィン当日。

テッドは何の仮装をする訳でもなく、カイカを探して歩いていた。

…(まんじゅうにつられて)どんな格好をさせられてしまうかわからない為だ。

しかし、見つからない。

「トリックオアトリート〜」

イライラと焦りながら歩みを進める。

「トリックオアトリート〜」

「……………!;(聞こえないフリだ)」

…背後から聞こえてくる声を無視し、スタスタと歩いていたのだが、大きなカボチャの前に差し掛かった時、ついにテッドは捕まった。

「トリックオアトリート〜」

ガシッ。

どんなホラーだと言わんばかりに、背後から犬男に肩を掴まれたのだ。(狼男のつもりかもしれないが、犬男にしか見えない)

仕方なくテッドは振り向き、こんなこともあろうかと用意していたアメを懐から出した。

が。

「カイルさんをくれなきゃ悪戯するぞ〜です!」

「菓子なら…って、オイッ!;」

何かとんでもない物を要求された。

「オレの物じゃないだろ…(汗)」

「いや〜…友情だってことはわかってるんですけど、自分が濃ゆい友情ってやつを培ってないんで、つい嫉妬仮面なんですよ!!」

ナナミが間に入っている分、クッションがあるのかもしれない。…まあほぼ、原因は性格だろうけれども。

「――――まあ、くれないって言うんでしたら、御待望の悪戯を披露ですよ!!」

「何を―――」

パチンとカナタが指を鳴らすと、近くのカボチャが上下に割れた。

 

中から、白猫きぐるみ姿のカイカ(赤いリボンに鈴装備)が現れ、必死に手でカボチャ(上部)を持ち上げ、カボチャ(下部)の中で腰を左右に振っている。

 

「………カイカーーーッッ!!;」

「ふははは!まだまだこんなもんじゃ済まないですよ!今はこんなきぐるみ姿ですけど…僕が合図するたびに衣装がハレンチな感じに破れます!! 最終的にはねこ耳とパンツとしっぽしか残りませんよ!!」

最終予想図に、周りの人間もどよどよとざわめいた。

あんまりにもあんまりだろう。

「お前…なんでこんなことをしてるッ!(怒)」

「…まんじゅう」

「報酬に、まんじゅうこしあん、つぶあん、カボチャあんをプレゼントすることで話はついてるんですよ!」

カイカーーーー!!(怒)と怒鳴り声と、高笑いする少年の声が響くハロウィン…。

 

 

しかし、カナタは肝心なことを忘れている…。

 

 

「今日はカイルさんもお手伝いしてくれるから、張り切って作るわよー!」

「ナナミちゃん…わぁああ…ッ!!;」

謎のねばねば物体に、ぬめぬめにされるカイル(魔女服)…

この状況に気付いた時が、真のハロウィンの夜が始まる…のかもしれない。(しかし、お化けも逃げ出す惨劇だと予想される)