テド4編

 

 

「…とりっくおあとりーと?」

「―――――ブッ!!;」

テッドが噴出したのは、このまんじゅう船こしあん軍のリーダーカイカが、唐突な言葉を発したからではない。

(食紅で着色されているらしい)恐怖の人面瘡まんじゅうを、もぐもぐと食べていたからでもない。

……………………相手が、生足、ヘソ出し、ウサギ服を着ていたからだ。

ふわふわのもこもこの半裸だったからだ。

「――カイカ…その服、何だ?」

「…はろうぃん?」

ハロウィンの仮装ということらしかった。

「またアイツらか…;」

なんだかんだと画策してくる元保護者の4人組の顔を思い出し、げんなりとしてしまうテッドだ。

…しかし、その問いにカイカが首を横に振った。

「ちがう。」

「違う?」

 

違う=元海上騎士団らの仕業でない=見知らぬ人物から着せられた。

 

「………」

「…(もぐもぐ)」

ふと、恐怖の人面瘡まんじゅうが目に入る。

「…もしかして、それも、服のヤツからもらったお菓子か?」

「…(こっくり)」

「――――――――吐けーーーッッ!!;(怒)」

「!!(ぶんぶん)」

(何が入っているのか分からないような)まんじゅうを、普通に口にしているカイカを羽交い絞めにし、思いっきり揺さぶる。

 

「トリックオアトリートー! …て、わあ!?」

「着せる前からカイカがうさぎですか…?」

「うさぎプレイ!?」

「そんな趣味があったのか…?いや、それならそれで別に構わないんだが…;」

「ち・が・う!(怒)」

 

というか、ノックぐらいしろーー!!(怒)と、まんじゅう船の中、高らかにテッドの怒声が響き渡った…。

…今日も割りと平和そうな、こしあん軍だった…。