ひな祭りコント

 

 

 

「カナタカナタ〜っ♪お姉ちゃん、お願いがあるんだけど聞いてくれるっ?」

 

どーん!と、その義弟並のタックルを披露し、ナナミはテンションも高くそう言い募った。

「え??何〜?」

「あのね!あのね!せっかくひな祭りなんだから、ちゃんとお城にひな人形飾りたいの!だからねっひな人形買おうよっ!?」

カナタの横に座るカイルは、姉弟がじゃれあう様子を微笑ましく見つめていたのだが………

 

 

「ダメ。」

 

 

…そのカナタの珍しい言葉によって、一瞬で辺りの空気が固まった。

「えぇ〜〜〜ッ!!どうして!?どうして!?」

「ダメったらダメーッ!!(怒)」

「買うのよ!買うのよ!買って〜〜〜!!」

「ダメダメダメの!ダメ〜〜〜!!!(怒)」

「二人とも…落ち着いて、;」

「「だって!「ナナミ」「カナタ」がッッ!!」」

「……………(汗)」

ハモって言う二人に、カイルも困り顔だ。

「カナタ、何でひな人形がダメなの…?;」

「そうよ!そうよ!」

「ガーン!!;カイルさんはナナミの味方何ですかッ!?」

「理由を聞かないとわからないから…;」

敵か味方か!?の思考の少年だ…。

「う゛〜」

カナタはまだ納得はしないものの、しぶしぶと理由を話した…。

それは…

 

「だって!お雛様…恐いじゃないですか!!」

あの無機質的な顔とか!!

 

「……………」

「綺麗だからいいの!」

「嫌だ!だって…僕は知ってます…!ゲンシュウさんから聞いたんです!奴らは夜な夜な泣いたり髪が伸びたりするんですよ!?」

「伸びないから…;」

呪いの一松人形とごっちゃになっているらしい。

「この僕の手づくりうさひな人形で我慢してッ!!」

「あ、可愛い…v」

「これはこれで可愛いけどっ!やっぱり普通のお雛様も欲しいのよ!」

ちょーんと、可愛い兎のぬいぐるみ頭のついたひな人形(うさ雛、うさ内裏、うさ三人官女)をもらいつつ、ナナミは叫ぶ。

 

「専用のお雛様が欲しいの〜!!」

「じゃあ僕とカイルさんがナナミの専用雛って事で!」

 

Σ「!?」

 

今年もそうなるのッ!?

 

 

 

 

おまけ

「さあ、カイルさん!!十二単ですよ♪♪」

「お姉ちゃんもそれなら納得よ♪♪」

「…………(汗)」←もう好きにしてという境地