ひな祭りSS
ひなあられの(アバウトな)作り方。
モチ米を油で揚げる。
カラフルな砂糖をかける。
「うーん。面白みにかけます!」
料理に面白みを求めてはいけない。
「こう、ひなあられをくっつけてタワー状にしても食べにくいだけですし…」
どう考えても、ポン菓子のように壊して食べるか、齧りつくかでしか食べられない。
「かと言って、むやみやたらに毒々しい色をつけても残るだけですし…」
ある意味、百味●ーンズに近い。
「となると…」
カナタはじっと揚げて無色のひなあられを見つめる。
「ナナミー♪ひなあられにお砂糖まぶして〜♪」
「はーい♪」
お姉ちゃんにお任せよー!との返事に、事態は起こった。
「どうしてこうなった!?;」
「大丈夫です!材料は僕が提供したんで、毒性はありませんよ!」
「そう言うことじゃない!;」
フリックのツッコミも、テーブルの下からでは威力がない。
そう、現在城内では生きのいい『ひなあられ』が飛び交っていた。
「ひなあられポップコーンとでも名付けましょうか!」
「絶対に違う!;」
カラフルな銃弾とも言える『ひなあられ』の攻撃に、対応できているのは戦闘職らくらいだ。残りのメンバーらは素早く城外へと撤退している。
「正直、今年もカイルさんにお雛様衣装を着てもらえなかったので、カッとしてやりました。反省はしていないので、来年もまたやると思います。」
「カイルーーーーーーっっ!!;」
それを聞いたメンバーらが、カイルに「頼むからひな祭りの衣装を着てやってくれ!」と懇願し、殴り倒されたという…。
――――しかし、その後女性陣から、「女の子のお祭りなんだから暴れないで!」と怒られたカナタは、ひたすら飛び交う『ひなあられ』を回収する羽目になった。
これが因果応報というものである。