一度はやってみたかったネタシリーズ - 子供編6-

 

 

やって来たシュウはというと、カイルの抱く子供を見ると絶句した…。

そして、1テンポ置いて立ち直ると、思いっきり顔を顰めた。

「っっもう一人…ッ! 一体どういう事ですかなッ!?」

怒鳴るシュウに、子供はピクリと反応を見せる。

―――コイツは敵だと素早く判断を下したのだ。子供は敏感である。

「「………」」

先程までの闘争を忘れ、カナタはニヤリと笑うと、カイルに抱かれた子供に視線を送り、…子供もニコリと笑った。

意気投合と言うやつだ。

そして、シュウに…

「おじさんー」

「おじッ!?」

独身男には致命的な名称で、呼び掛けた…。

中ダメージだ。先制攻撃としてはなかなかである。

カナタは今まで苛立っていた事も忘れ、スッキリと爽やかな境地に至っていた…。

さっきまでの不機嫌さが嘘のように、我が子(?)への愛情を強めている。

「…ハゲてるの?」

ニコッ☆と笑ったフリをして、ニヤリと子供は無邪気に残酷な台詞をのたまった。

抱いているカイルは絶句したし、カナタはイイ顔で親指を立てたりしている。

「だッ…ハゲ…ッ!!?(怒)」

「ヅラ?」

「ッ!!!!!(怒) いい加減妙な噂をたてるのはやめてもらいたいッ!!」

子供相手に大人気ないと思ったのか、何故だかカナタに怒鳴るシュウだ。

それが間違っているとも、考えずに…

「えー?噂も何も、真実じゃないですか☆あははーv」

「あははは〜v」

―――Wで笑われると、余計に腹がたつだろう…。

しかも、カナタも子供も、非常によく似た笑い方で、異様に神経に触る。

「カナタッ;、ハル…も、」

「ごめんなさいですーカイルさんv」

「ごめんなさい〜おかーさん」

一応気が済んだらしいカナタは、叱責するカイルに素直に謝った。…そう、カイルに、謝った。シュウには決して謝らない少年だ…。

怒りとストレスの余り、卒倒しかけたシュウだったが、歯ぎしりをしながら、この一応は同盟軍リーダーである、軍主殿に、冷静に意見を奏上したとかしないとかなんというか…

「いいですかなッ…カナタ殿、どういう理由があろうがなかろうがッ…曲がりなりとも一軍のリーダーなのですから、このような…」

ビシッと、『ハル』という子供を指差す。

指差された子供は、むぅっと頬を膨らまして、シュウに舌を出してみせる。本格的に嫌い始めている…。

「自分の子供のような者を調達して…しかも二人も! 自分だけなら未だしも、トランの英雄殿に似せて作ると言うのは、どんな神経をしているのですかッ…」

青筋をピキピキと浮かせて、真っ当な文句を言うシュウだったが…やはり、彼も毒されているのか、カナタ作の子供だと思っているらしい。まあ、それは少年の日頃の行いが行いだけに、仕方ないというしかないのだが…

 

―――――しかし、問題なのはそこではない。

 

ガッ!とカナタは素早く、シュウの胸ぐらを掴み上げた。

「さっき『二人』って言いましたよね!? もう一人はどこですか!?」

「る〜!」

真剣な表情で二人はシュウに詰め寄った―――

 

続く

進展あるようなないような…ないです…。