「なんでこー危ない場所をうろうろうろうろしなきゃなんないんですかーー!!;最初っから一番ありえそうな墓場とか牢屋に行けば良かったです!」
それはそれで心が定まらなかったことだろう。
カナタはドドドドド…!と走りなれた通路をグイグイ進む。
通路に何か見てはいけないような何かが、ふよふよと漂っていたような気もするが、見なければ勝ちである!
そう自分に言い聞かせ、カナタは墓場へと飛び込む。
―――そこに見えたのは、棍を構えたカイルの後ろ姿だった。
「カイルさん!」
「カナタ!」
慌てて声をかけ、自分もトンファーを構えて駆け寄る。
「無事でよかったです!」
「カナタも…呪いで幻術?みたいなのをかけられてるみたいだから、元凶を倒してたんだけど…」
カナタだけでなく、カイルもこの誰もいない本拠地の幻影を見せられていたらしい。
そう、カイルが戦っていたのは…
→吸血鬼の幽霊
→ロリコン吸血鬼の幽霊
→むしろカイルさんを狙う僕の敵の吸血鬼の幽霊
………。
「お前かーーーーーッッ!!(怒)」
しょうもない幻術にかけられていたカナタは、その犯人(既にカイルにボコられている)を更にボコって成仏させた。
「はた迷惑です!(カイルさんとイチャイチャもラブラブもできませんでしたし)」
「うん…」
ちゃんちゃん。