ラプソディア探訪記外伝

 

 

「ん〜ラプソぉ〜ディアぁあぁ〜♪♪
  はいっ!お久しぶりなラプソディア探訪記です!!2周目なんて時間なくてプレイできてないらしいですよ!某ネットゲームやるくらいなら、幻水5をやれー!って感じに思ってる、僕カナタとー!」

「カイルの…;」←のってあげる優しいカイルさん。

「ラプソ探訪記ーーー!!なんと今回は幻水4の最期でとっとこいなくなっちゃって、ラプソディアに登場できなかった、テッドさんを拉致…ゲストにお迎えしての、外伝ですよー!」

「むぐー!むぐぐー!(怒)」

カナタが指し示した方向には、ロープでぐるぐる巻きにされ猿轡までかまされたテッドが、何やら抗議の声を上げている…。

「…カナタ…(怒)」

「はいっ;すぐ解きます!!; でもこれには事情があるんです!!;」

「…どんな?」

「いえッ!無事な姿のカイカさんに会わせてあげますって言ったら、かなりの抵抗で嫌がったんで、こう!無理矢理拉致を…!」

「全然理由になってない!(怒)」

ゴスッ!とカイルの棍の一撃がクリティカルヒットした。

 

 

 

とりあえず、テッドは開放され、元の場所に戻すというのを条件に、しばらく二人に付き合ってもらうことになった…。

 

 

 

紋章砲の破壊を目指すキリル一行。

やや大きめの戦が終わった後だった為、顔見知り同士が我も我もと参入し、かなりの大所帯になってしまっている。

…尾行はしやすいが、その集団の殆どがテッドと同じ船に乗っていた連中の為、一人たりとも見つかるわけにはいかなかった。

というか…。

「…一体アイツら何やってるんだ?;」

見ただけでは分からない集団に、テッドは疑問の声を上げる。…そう、見たままをいうなら、集団旅行にしか見えない状況なのだ。

「えーっとですね〜この間の戦いで使用していた紋章砲が、結構危険な物体だったみたいで、処分してまわってるみたいですよー?当たると魚人になっちゃうんです!!」

「…魚人?」

胡散臭そうな視線を向けるテッド。明らかにカナタに対しての信用はない。

何故なら、目の前では…

 

 

「ええっと…この仕事は誰に行ってもらったら…? 誰か行きたい人は?」

「はーい!あたし行って来る、久々にあそこの温泉入ってきたいんだよね〜」

「じゃあお願いします、他には…」

 

…クエスト真っ最中過ぎて、何だかアルバイターの集団みたいになっている。

「〜〜〜あれは息抜きを兼ねた生活手段ですよ!;何せあの大所帯!食費だけでもかなりかかりますから!!(魚なら腐るほどとれますけど!) 僕らもたまにやってますし!」

「なるほど…」

カナタのフォローに少しだけ納得するテッドだ。

しかし。

「ほら、このX商会に対しての嫌がらせの作戦なんて!だいぶこなしてますよ!」

「いいのかっ!?そんな営業妨害!?;」

「………(汗)」

「まさに商売の世界は厳しいってヤツですね!」

そんな言葉で締めくくられても困る。

 

まあ、何が目的の旅かよくわからないが、全体的に暗い雰囲気もなく、(何故?)楽しく過ごしている一行だ。

そして、しばしば目に付くのが…

 

「カイカ、あの建物は?」

「ネズミ捕りの家…」

 

と言っては、好奇心に狩られ、ネズミ塗れの家を覗いてみたり…(付き人2名絶叫)

 

「あっ巨大ガ二が!」

「きりるくん、ごはん…」

「キリルさまーーっっ;もうカニ料理は…!」

「「Wリーダー攻撃」」←聞いてない

 

無人島へ行っては、巨大なカニ料理を作ってみたり…

子供達と宝探しをしてみたり、

戦闘中に会話に熱中していたり…

 

と、何か無性に仲のいいのが一人いる。なかなか育ちのよさそうな、あの集団の中のリーダー的存在だ。

「………」

…何か無性に引っかかるものがある。(協力攻撃とかしてるし。)

こう、苛々とするような、ムカムカとするような…。

落ち着け落ち着け、と自分に言い聞かせてみるのだが、中々うまくいかない。

しかも、

「…ヤキモチですね〜? ジェラシーストームですか〜?」

にやにやしている少年が、嬉しそうにテッドの背後でそんな事を言うのだ。

―――この時、確かにテッドは自分の中で明確な殺意を感じていたという。

「…カナタ?(怒)」

「はぐっ;っ大丈夫ですよ!あの人はキリルさんっていって、ちょっと見た目大人っぽいですケド、何年間か怪我で療養生活してたので、中身は結構子供ですから☆…まあ、カイカさんと同じくらいの精神年齢でしょうか…?」

仲良しのお友達☆

…という感じなのだろうか?

しかし、それにしても仲がいい。

 

「あれ?カイカのお弁当ちょっと違う…何が入ってるの?」

「…?」

「あ〜カイカのお弁当はね、『騎士団ランチA』でキリル君が食べてるのは、『騎士団ランチB』。フンギが頑張って色々作ってくれてるんだよっ」

「へ〜…」

「…交換、」

「! ありがとう、」

にこ〜v

 

…一口ずつお弁当を交換するくらいに。

「……………」

「…『面白くない』?って、ゴフッ!!;」

心中を言いかけたカナタに、テッドよりも素早くカイルの鉄拳が入った。

「酷いですーーー!!(泣)」

「デリカシーのない事言わないっ!」

「………(突っ込む隙がないな;)」

 

 

とにかく、何だかんだで一行についていく3人だったが…。

 

「…オイ。」

「何ですか〜?」

「…ほんっとうに、何か目的があって、あの連中旅をしてるんだろうな!?」

「もちろんですよ! お父さんが紋章砲の被害にあって、魚人にされちゃったんですから! 敵討ちを兼ねて、世界平和のために群島をめぐってるんですよ!」

「じゃあ…」

 

「竜ヒレまんじゅう…」

「あ、新作まんじゅうの依頼が入ってる」

「ま、またオベルの地下ダンジョンに行くのぉっ!?;」

「カイカはまんじゅうが好きですから、仕方がないです」

「それはわかるけどさ〜;」

「カイカの為にばっかり動いてもらうのも、悪いよな?」

「ううん、最近…僕もまんじゅう好きなんだ」

「…(♪)」

「よかったな、カイカ!まんじゅう好きが増えて」

「でもキリル様、一緒になって、食べすぎはいけませんよ?」

「カイカもな、」

「は〜い」

「うん、」

「「「「「あっはっは♪」」」」」

どっとはらい。

 

「あの呑気さは何なんだ!?」

一向に進まない進行具合に、テッドの怒声が上がる。

「僕に怒鳴ったって仕方ないですよーーーー!!」

「二人とも…;(静かにしないと、見つかるんだけど…見つかってもいいのかなぁ…?;)」

幾ら物陰に隠れているとはいえ、騒いでいたら、見つかるのは道理だ。

 

「もう返せ!とっとと元の場所に戻せッ!!もう関わってられるかーっ!(怒)」

「戻してもいいですけどッまたアルドさんに追っかけられますよー!」

「それは断る。」

「わがままですーー!!(怒)」

ギャーギャーとどちらも大人気なく騒ぐ中、不意にキリル一行の中心の輪にいたカイカが顔を上げた。

 

「…」

「カイカ?」

 

動物的勘が鋭いのか、獣に近いのか…カイカは表情の読めない顔で、とことことこちらに近付いてくる。

「! マズイ…!;」

ギクリとテッドは動きを止めた。

「何か元恋人と感動の再会ーってなって、悪いことでも?」

「大有りだ! …これ以上アイツと係わり合いになりたくないんだよ…」

本音とも嘘ともつかない言葉を言い放つと、苦い顔でテッドは呟く。

「…それに、ちょっとした約束もあるしな…」

「………ふーん? なら、まあしょうがないですね。」

シリアスになったテッドに、カナタも少しは慈悲の心があったのか、カイカから隠さんと、わざわざ懐から道具を取り出した。

 

 

巨大、魚の頭。

「…何の真似だよ?」

「さあ!この巨大魚ヘッドで、カイカさんの目をくらますんです!!」

「被るかぁああぁあああああああっっ!!(激怒)」

 

再び乱闘。

 

 

近付いてきたキリルとカイカの二人の前に、カイルが一歩物陰から出て、先に声をかける。

「あ…何でもないから;」

「?」

「そうなんだ、」

親友の若くて青い部分を見るのは、少し恥ずかしいというか、懐かしい(フッチとも昔やってたし…)というかなんというか…という気持ちながらも、カイルは少し困った微笑を浮かべながらも、一人フォローに走っていた…。

 

 

 

〜ラスト〜

 

「…もう早く戻せよ、」

疲れた表情のテッド。

色々あって、投げやりになってしまっているようだ。

「わかりました! じゃあまあ最後に、ラプソディアの魅力といえばーー!」

じゃん!とテンションも高く、カナタがポーズを決める。

…一応、町外れで人がいないとはいえ、かなりの不審な行動だ。見ているテッドは一歩引いたが、慣れてしまっているカイルはあまり気にした様子はなかった。(多少困った表情ではあるが。)

さて、そんな中、カナタが取り出したものはと言えば…

 

「じゃーーーん♪♪ ちびビッキーの協力により、来てもらった―――――幼少時代のカイカさんです☆」

 

「「煤I!?;」」

ひょいっとカナタが両手で抱え上げて見せたのは、宣言通りまさに小間使い時代のカイカだ。

サイズの合っていない、元は白かったであろう灰色のシャツに、擦り切れて継ぎあて付のズボン、そこから覗く細い足。

それでも、顔立ちは可愛らしく、年齢どおりに幼い様子できょとんと瞳を開いていた。

しかし、だれ?とも言わないで、見知らぬ人物に抱えられているところを見ると、この頃から危機管理はなかったらしい。よく今まで、小公女(セー●)的に可愛らしいこの子供が、無事だったものだ…。

「ほーら、可愛いですよ!さあっ心のままに紫の上計画でもたててください!!」

「犯罪だろうがッ!! オレは子供に手を出す趣味はないッ!(怒)」

「ええええええっ!?」

信じられませんー!と叫ぶカナタ。

「カナタ;早くカイカさん、元の場所に戻してあげて;」

「僕だったら昔のカイルさんをもし見つけられたら、もーっそのまま確保決定ですよッ!?」

「……………」

ぷちん。

 

…そのまま喧嘩が始まったため、テッドはそ〜っとカイカを避難させていた。君子危うきに近寄らずだ。

「…」

「………;」

しばらく黙ってみていたが…喧嘩は終わりそうにない。

しかも、何を話していいかわからない為、二人はぼ〜っと立っているばかりだ。

その内に…

 

きゅ〜…きゅきゅ〜…

 

腹の虫が小さな体から合唱を行う。

「…腹、減ってるのか?」

「…うん、」

こっくりと頷くカイカ(子供)。

ここで見捨てるほど、テッドは冷徹にはなれない。

黙ってまんじゅうを買って手渡してやると、無表情ながら、キラキラとした瞳でテッドを見つめるまでになっていた。

そして、喧嘩も終わらないために、その場に腰を下ろすと膝の上にカイカが座るまでに懐いたわけで…計らずしも、紫の上計画に近いことになっている…。

「〜〜〜〜;(何でこんな事になってんだよ…;)」

「おにいさん…」

くいくい、

「ん?」

「おまんじゅう…ありがとう」

 

ちゅ

 

ほっぺに子供特有の甘い匂いがした。

「!! な、なななななな!?;」

「…? おれい…」

「誰に習ったーーーーー!!!? もう絶対するなよッ!?それは!(怒///)」

「?」

 

そんな事をしていたら…いずれ食われる…というか、今食ってしまいたい気持ちに少しなった為、テッドが犯罪を犯す前に、すぐに元の場所に戻してもらったそうだ。

 

「めでたしめでたしです!!」

「めでたくない!(怒)」

「………;」

 

 

 

心の赴くまま…

書いてみました…(遠い目)

ぐちゃぐちゃしてるかもです…;orz

精進精進っ;