子供の日!

 

 

子供の日…。

 

「さ〜て、今年は何しましょうかね〜?」

鯉のぼりを揚げる(こいの天ぷら)、巨大紙カブトを作る、ナナミ料理で城を破壊するetc…

やる企画は色々あるのだが、どうにももう一つ決め手がない。

「子供の日ですから、子供の特権を活かした、ナイスな企画を立てたいんですケド…(他漫画&小説からのネタはしばらく禁止しとけって事ですし〜)」

マンネリです〜と考え込むカナタの姿は、子供の姿をした小悪魔のようだ。

そして、確実に被害者が続出するような企画ばかりだ。

 

まず、鯉のぼりをからっと塩味に揚げるならば、本当の布の鯉のぼりを天ぷらにした物を、軍主命令でメンバーらに食べさせるだろうし。巨大紙カブトならば、その大きさに幾人ものメンバーらが潰されるだろう。ナナミ料理に至っては、言うまでもない。

 

「んー…やっぱり、マンネリはマンネリですけど、子供の日が終わっちゃうよりはマシですよねっ!よし!この中からテキトーにしちゃいますか☆当日ですしっ!」

「カナタ、」

カナタが『秘密ネタ帳v』と書かれたノートを閉じた時、背後からカイルが声をかけた。しかも振り返ってみれば、とても可愛らしい笑顔で立っているのだ。

「カイルさんvv(どうしたんですかvそんな笑顔で☆)」

「………;」

 

…よくよく見れば、カイルのその笑顔は引きついている事にカナタも気付いただろう。

 

カイルは言いにくそうに口を開く。

「カナタ…その、……『二人で子供の日遊ばない』…?」

…完全に棒読み口調なカイルの言葉に、一瞬固まったカナタは…

「っ!勿論ですーーーーっvvvわーい♪カイルさんからのお誘いです〜〜〜〜!!デートです〜〜〜♪♪♪」

「………(汗)」

とても喜んでいるカナタに、カイルは罪悪感でいっぱいな表情をしていたが、カナタはまだそれに気付かない。

「………こっち、来てくれる?」

「はいv」

カイルに誘われ、少年は部屋の隅、柱の前まで移動する。

「っ…じゃあ…(汗)これ、」

「え?」

カイルが出したのは、物差…。

 

子供の日…柱…物差……

 

「もっもしや…っ!たっ!たけくらべっ…!!!?」

「…靴も脱いでね、(汗)」

 

 

…カナタは、シークレットシューズで身長をかさ上げしていた。

 

 

「っ………っ………うわーーーーんっ!!ごめんなさいですーーーーー!!幾らカイルさんの頼みとはいえ、それは出来ませんーーーーーっ!!!!!(泣)」

「あ………;」

ダーーーーッ!!と泣きながら逃げるカナタの背を見送るカイル…。

 

 

 

VS子供の日作戦…これが、カイルに与えられたというか何というかな指令だった…。

城のメンバーらに泣きつかれ、何とかこの作戦でカナタを子供の日一日行動不能にさせてくれと…、

「………………(汗)」

こうして、城内に平和は訪れたが、しばらく罪悪感に悩まされ続けてたカイルだった…。

 

 

後でちゃんとカナタがフォローを入れたらしい。