クリスマス ♪
クリスマス…
よい子はサンタクロースからプレゼントがもらえる
…………………………………らしい。
「はあ…」
クリスマスだから、家に帰るね…と言って、なんとかカナタに解放されたのは、8時。
ルックに送ってもらえれば、なんとか間に合う時間だと思う………
………何故かまだ、カナタの『帰っちゃイヤです〜〜〜〜ッッッ!!』と叫ぶ声が耳に残っている気がする……。
「カイルさあぁぁぁああああああああああああんッッッッッ!!!!(泣)」
…………聞こえてたのか…
…カナタと一緒にいたい気持ちは多分あると思うんだけど。
最近というより会ってからほとんどずっと、ずっと、ず〜〜〜〜〜っと、一緒にいると思うのは気のせいだろうか?
ふっと思いかえってみれば、流されるままずっといたかも…(というより、いた。)
だから今日ぐらいは家に帰ろうかな…
「ガイル゛ざ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん゛っっっっっっ!!!!!(泣)」
うっ…………(←悩んでる)
………………………みんなに押さえてもらってる間に帰ろう…。
てこてこと帰路につこうと階段をおりていたら、何故か後ろから殺気が…?
「?」
「えいっっ!!」
後ろからの攻撃(?)かわして、さっきまで自分がいた場所を見てみると…
網があった。
それも虫を取るやつが…………
「あ〜〜〜失敗しちゃった〜〜〜!!!」
「…?ナナミちゃん?」
僕が虫に見えたのかな?
悔しそうにぴょこぴょこと跳ねている。
その姿を見ると、カナタとやっぱり(義)姉弟だよね、と思う。
「カイルさんッ!!お願いがあるのッ!!」
「な、なに?」
なんとなく、この兄弟には逆らえないかも…
ナナミちゃんが虫取り網を片手に、キッと決意の目を向けてくる。
「カナタのクリスマスプレゼントになって欲しいのっ!!」
「…………………………え?」
思わず尋ね返してしまったけれど、多分僕の聞き間違いじゃない気がする。
「カナタのプレゼントなの!!」
……やっぱり
「カナタに欲しいものなに?って聞いたら『カイルさん』が欲しいって言ったの!一一一だから、カイルさんプレゼントになって欲しいのっ!」
「えっと……」
真剣な顔で詰め寄られる、
「お願いします!!!」
………………………ごめんね。
「わ〜〜〜〜〜いvカイルさんvvv」
巨大靴下に入った僕に、カナタがむぎゅっと抱き着く。
………………………グレミオ達に『ごめんなさい』のメッセージは届いただろうかと思いつつも、一緒に居れて嬉しいと言う気持ちがどこかにある……
と思うかも。
何はともあれ、メリークリスマス………。
(うやむやに)END