過ぎ去りしクリスマス
「―――本当に覚えてないのか?」
「クリスマスの記憶が全くこれっぽっちも残ってません…;」
同盟軍の面々に取り囲まれたリーダーであるはずの少年は、頭を抱えたままそう呟いた。
何を隠そうカナタは、飲酒してしまったのだ。
クリスマスだとはっちゃけて。
「じゃあ、トナカイの代わりに何か変わった物を使ってソリに乗ろうとしていたことも?」
「覚えてません…」
「フェザーに突かれまくって、チャコにツノをつけて飛ばそうとしたのも?」
「覚えてません…」
「結局ダメで、最終的に大量のカラスで飛ばして、子供らを号泣させたこともか?」
「覚えてません…」
「カイル様に無理矢理ミニスカサンタの衣装を着せて、ソリで連れ去ったこともですか?」
「カイルさんはいずこへっ!?」
スッとルックが見下した目で、紙を差し出した。
実家(トラン)に帰らせていただきます。
カイル
「カイルさーーーーーーんっっっっ!!!!!」
メリークリスマス?
皆も飲酒には注意しよう!(酔っ払いのたわごと)