クリスマスSS

 

 

 

クリスマス。

毎度毎度何かが起こるクリスマスだったが、今年はどうにかまともなクリスマスが始まっていた。

飾り付けられたクリスマスツリー。(一部封印球が飾り付けられていたりするが…)、チキンやケーキが並べられた大テーブル、色とりどりの包装紙に包まれたプレゼント。

和やかなクリスマスの光景に、今年こそ女装サンタ姿を免れたカイルは、安堵の表情で見つめていた。

「いいですかー!今年のプレゼントは自力入手ですよ!クリスマスモンスターを討伐したら、ゲットできますからねー!」

カナタの声に、はーい!!とちびっこ達は良い返事をする。

何やら、ちびっこ向けにクリスマスイベントを始めるようだ。

「それでは散会です!」

わー!と楽しそうに駆け出すちびっこ。

カイルは微笑ましそうにそれを見つめながら、主催者であるカナタに声をかけた。

「クリスマスモンスターって?」

なんとなく、脳裏にはビクトールやフリックが仮装をして、倒されるイメージが浮かんでいる。

しかし、現実は厳しかった。

 

「ナナミ料理です☆」

 

「―――中止ッ!!;」

ダッ!と慌てた兵士らがナナミ料理討伐に走る。

「ああッ!!;クリスマスプレゼントを簡単に入手出来ないという現実の厳しさを教える僕の教育イベントが!!;」

「抜き打ちはダメ!!;」

そういう問題ではない。

 

 

同盟軍兵士らの悲鳴が上がるクリスマスの夜…。

平和には程遠かった。(一部を除く)