クリスマスSS
「―――ハッ!」
カナタがふと目を覚ますと、そこはベッドの上だった。
今日は確か、クリスマス。そして、前日がクリスマスイブで、パーティーをしていた筈だ。
しかし、その記憶が途中で飛んでいる。(※高確率で飲酒の為)
「全く思い出せません…!」
部屋中にパーティーグッツらしい残骸が転がっているので、どうにもクリスマスを楽しんだ気配はあるのだが…。
そして、何よりサンタ帽を被ったカイルが隣でぐったり転がっているのが一番気にかかる。
「カイルさん!大丈夫ですか!?そして昨日は色っぽい展開があったりしましたか!?」
「…………、…」
余程疲れていて怒る気力もないのか、カイルは転がったまま首を振るばかりだ。
「せっかくのクリスマスだというのに、このまま今日は終われません!!」
「―――『裁き』」
ガバッとカナタが襲い掛かった瞬間、カイルは無言で反撃した。
おまけ。
〜当日の様子〜
「うえーーーーっ!メリークリスマスですーーーー♪」
「カナタまた飲んだの!?;」
「飲んでまてん!飲んでないれすよ!」
シャンパンとシャンメリーを飲み間違えたらしい。
転がったグラスを見て、カイルはそう気づいた。
…というか、何故こうなることをわかっていて、酔っ払い達(ダメな大人)はアルコール類を普通の飲み物と混ぜて置くのか…。
明らかにジュース!という物でさえ、何気にカクテルになっている物もあり、カイルは警戒して飲み物には手を付けていなかった。
「カナタ、水飲んで…;」
「カイルさ〜ん♪聞いてくださーいっ!」
とりあえず、暴れ出す前に大人しくさせようと、宴会会場から連れ出そうとしたものの――…
突然カナタに突撃され、床の上に押し倒された。
「壁ドンが流行ってるらしいですよーーーッ!どうですかーーー!!」
「…多分、これ違うと思うんだけど…;」
「ハッ!これじゃあ床ドンですね!」
ケラケラ笑っている酔っ払い…もう物理攻撃で黙らせた方が早いんじゃないかとカイルはついつい遠い目で考えてしまった。
―――そして、宴会会場から出るだけでこの騒ぎ…水を飲み、部屋に戻り、寝る、という作業だけで、カイルの身の危険度数は常にMAX値だったという…。