クリスマス遅刻SSS
床に転がる少年!
手にはブランデーたっぷりのケーキ!
万歳三唱のメンバー達!
容疑者が多過ぎて犯人が絞り込めない!
「一口で倒れるなんて…;」
「(昏倒中)」
アルコール臭を極限まで薄め、そして酒乱癖のある少年を速やかに沈める程の濃度を持たせるとは――…明らかにプロの犯行である。
平和なクリスマスを祝う辺りの様子に、カイルはため息を吐くしかない。これも日頃の行いだろう…と諦めムードだ。
―――その時、少年がわずかに動いた。
「う…」
「カナタ?」
気合でカナタは頭を上げる。
「め、めり…くり…ガクッ」
「……………」
そして、それを言い残すと、カナタはすみやかに夢の世界に旅立った。
「…ケーキ、料理…残してもらうね」
カイルは、一日遅れのクリスマスに付き合うことを決めた。