クリスマスSS

 

 

 

カイルが目を開けると、そこは四角く狭いカゴの中だった。ちなみに、上は空いている。

「あ!カイルさん起きました!」

「カナタ…?」

そして、横にはカナタがいた。

「今年は頑張りましたよー!思わずまだ暗いからいける!と思って寝ているカイルさんを連れてきました!」

「……………(汗)」

寝ている間に移動させられていたらしい。

「カイルさん!見て下さい!」

「?」

カゴの外を見てみると、そこは…空中だった。

夜明け前の空は薄暗く、何が何だかわからない。

「カナタ?;」

「下を見てください!」

煌めく本拠地。

本拠地一面に散りばめられた輝きが綺麗というか…本拠地らしからぬ目立ちようだ。

「上空から楽しめるように飾ってみました!!メリクリです!!」

「メリークリスマス…」

サプライズが成功したカナタは上機嫌でカイルに抱き着いた。

 

 

 

「ちなみにこの気球の動力は風船です!」

「風船!;」

「3つで人ひとりを浮かせられる浮力がある風船を大量に使用してみました!!去年は生き物に依頼して失敗しましたからね!!」

「降りる時は…?」

「勿論、針です!」

「………(危ない気がする)」

 

―――当然、危なかった。

一つ風船が割れるたびに、気球は揺れ、バランス崩れては宙を踊った…。

 

地上に降りる際には、「安全ロープを付けて引っ張り降ろすように改良です!!;」とカナタは宣言したという…。