クリスマス♪

 

 

同盟軍本拠地…そこは、祭り好きのリーダー(そして酒飲みのメンバーら)の為に、今はクリスマス色一色に染まっていた。

至る所にクリスマスらしい飾りが飾られ、1Fロビーには、巨大なモミの木が立っていたりもした。

…ついでに、石版にも綿やら鈴やらを付けようとしたのだが、ルックから『切り裂き』を食らい、敢え無く断念したらしい。証拠にルックの足下には、切れ切れの綿が残っているし、その機嫌も悪い。――――何より、カナタが負傷している。

「民主主義に反しますよ!(怒)」←???

おくすりで完治させ、ぶつくさカナタは言う…。その横でカイルは困ってたように笑っていた。

「いいです!今日はクリスマスですから!楽しくイチャラブするんですよッ!!――――と言う訳で、メリークリスマスですv」

「メリークリスマス、」

ムギュー!と熱烈に抱きつかれ、カイルは少し困っているが、一応そこはかとなく照れているだけ(のような気もする。)である。

クリスマスプレゼントの交換も笑顔で行われる。…ちなみに、カイルからのプレゼントは菓子類である。物で渡すと、どんな騒動(例.神棚に入れて祀り、鼻血を出す、そして謎のこじつけをして挙式)が行われるか分からないので、心を込めた形の残らない物を進呈している。

「ありがとーですーvvv♪」

「うん、」

 

「僕からはお礼のちゅ〜vをーーー!!」

「!?(///)」

うっちゅ〜v「〜〜〜〜」と…人前で大変な事をしているが、周りはもう気にしていない。慣れている…。

「あはははーっ;嘘ですー♪ちゃんとプレゼントもありますー」

「っっっっ(///)」

頬に棍をめり込ませながらも笑っている所は、さすがかもしれない…。

 

 

 

「カイルさん♪あ〜んv」

「自分で食べるから…;」

「じゃあ僕に食べさせて下さいね!!」

切り分けたケーキを前に、アレコレと揉めつつ、二人はイチャイチャ(周りから見て)していた。

まあそんな中の事だ、少年の義姉が駆け込んで来たのは。

「カナターーー♪カイルさーーんっメリークリスマス!」

「あ、ナナミーメリークリスマスー」

クリスマスプレゼントー!とそのまま続けて、カナタはナナミにマフラーを手渡した。薄緑の可愛らしい物だ。カイルもソッと袋に入ったクッキーを手渡した。

「ありがと〜っ♪お姉ちゃんのプレゼントわねっ!後でなのよ!」

喜ぶナナミ、…それはいいのだが、しかし。何故に後?

それをカナタは問いかけようとしたのだが、ナナミはやはりカナタの姉というだけあって、来た時と同じ勢いでまた走り去ってしまった。

「楽しみにしててねー☆!」

という言葉を残して、

「ナナミー!?」

「ナナミちゃん??」

カナタに向かってそう言うと、ナナミは早くも女性陣の元に混ざってしまった。

後で?

その事を推理してみるが、出された結論は―――少し恐い物だった。

「…料理、作ったんでしょうか…?;」

「え?;」

ちょっとだけ、逃げ腰になる二人だった。

 

 

プレゼントが何なのかわからないままだったが、クリスマスパーティーは盛り上がり、笑って飲んで食べて、と(ナナミの作った七面 鳥のターキーが走って逃げるなどの騒動もあったが、)楽しい時間を過ごす事が出来た。

 

 

で、その夜。

 

「………こ、これはッ…!!;」

…隣で眠るカイルの首に、大きな赤いリボンが付けられていた。

「何事ですか!?もしやカイルさんからのお誘い!?」

ドキーン☆とときめくカナタだったが、一応有り得ないとは知っている。

よくよく見ると、リボンの横に可愛らしいカードが付けられていて…

 

『カナタへ! 今年はお姉ちゃんサンタになるのよーー!!メリークリスマス!! BYナナミ』

 

―――クリスマスプレゼント?

カナタは思った。

…ありがとうお姉ちゃんv―――ってか、寝てるカイルさんにも僕にも気付かれずにリボン結ぶなんて、すごーいお姉ちゃーん…

「え〜っと…じゃあ、せっかくクリスマスですから♪」

 

いただかれました。

…後に残るのは、ただリボンのみ…

 

…メリークリスマス?