クリスマス

 

 

「カイカ、今日はクリスマスだからプレゼントがもらえるね〜?(………テッド以外から。)」

「…(こっくり)」

手に希望のプレゼントである、『まんじゅう』と書いた紙を入れた靴下を持ち、カイカは頷いた。

無表情ながらも、ジュエルの質問に嬉しそうな様子が窺える。

そして、それに対して船員らはキラリと瞳を輝かせるのだ。…今年もかなりの数のまんじゅうが貢がれることだろう。

 

 

そして、その日の夜…

 

夢の中、カイカはうつらうつらとする意識の中で、部屋の前にまんじゅうが置かれていく音を、確かに聞いていた。

サンタさんやまんじゅう船のみんながくれる音に、ふわふわと心地良い暖かさを感じていた。

―――ごと、ごと、…カチャン。

…しかし、そんな中変な音が聞こえた。

「?」

閉めていたはずの鍵を開け、中まで入って来た殺気のない気配に、カイカは何だろうと意識を浮上させた。

その直後、ドサリと大きな音が響いた。

 

「ふふっ!メリークリスマスですよ!」

 

そんな声に目を開いてみると…

「てっど。」

テッドがいた。

いや、頭に大きなたんこぶを作り、袋詰めにされたテッドがいた。

「?」

どうしてそうなっているのかわからず、カイカは考えた。

首を傾げつつも思いついた答えは、

「ぷれぜんと。」

納得したカイカだが、しかしそれをどうすれば良いかが思いつけない。

カイカは一つ頷くと袋からテッド(気絶中)を取り出し…もとい、開放し、ベッドの中へと引きずり上げた。

「…」

そして、そのまま眠りに付いた。

無表情ながらも、どことなく満足そうな様子にも見えた。

 

 

…しかし当然、翌朝他のメンバーらに発見されたテッドは、きゃあきゃあと騒がれて大変だったという。(忙しくツンデレた為。)