漢祭り!〜宵宮〜

 

 

 

―――――今この瞬間より!紅白対抗死んだら負け!無差別級漢祭りの開催を宣言します!!皆さん準備はいいですかーッ!?

オーーー!(自棄)

覚悟はいいですかー!?

オーーー!(自棄)

「…負けたチームは、戦力強化の為の特別合宿に御招待しますからね〜?」

オーーー!;(必死)

では!同盟軍リーダーカナタの名において!―――戦争の開始ですーーーッ!

 

…やっぱり、戦争なのか…。

 

 

 

話は、すこーし遡る。

 

「だからここのこう…形が違うんですよ!」

「でも、威力の面から考えるとやっぱりこのままの方がよくない?」

「むぅ。なら、―――これでどうじゃー!?」

「うわっ!…こ、これなら模造性を下げても、納得なアレンジですねアダリーさんッ!メグ的にはどう!?」

「これならあたしもOKかもっ!」

 

カナタ、アダリー、メグ…。

「…………(滝汗)」

この3人が、何故か頭を寄せあい、何かの図面を前に話し合っていた…。

―――この上なく、不吉だ…。

「…カナタ?;」

「はッ!;」

ビクリとカナタの背中が跳ねた。

素早く、カナタは目の前の2人に手で解散を告げた(ような仕草をした。)

「うむ。それじゃあわしは実験に戻らせてもらうぞぃ」

「あたしはからくり丸の改造しなきゃ〜」

スタコラ…。

 

――――怪しい。

 

見るからに怪しい為、カイルでなくとも怪んだだろう。

「カナタ?;…今度は何したの?」

「なっ何もしてませーんッ!!; …ただ。」

「ただ?;」

目を泳がせた少年に、カイルは首を傾げながらも、追求を続ける。

「…お祭りの準備です♪」

「お祭り?」

「そうです!…じゃ!僕用事あるんで!!;」

―――――それだけ言うと、カナタは脱兎と逃げ出し(それでも、カイルに向かって「帰っちゃダメですよ〜!」と言いながらだが…)、次の日の朝まで行方を眩ませた…。

そう…冒頭のあのシーンまで…

 

 

 

 

本日、晴天。

お祭り日和。

 

 

「…カナタ、これが昨日言ってた…?;」

「そうです!お祭りです!!」

カナタは胸を張って言った。

…言われても困る。

「…戦いに見えるんだけど?」

「戦いですから!」

「祭りじゃないの?;」

「ケンカ祭りです!」

…使い方がおかしい。

「ちなみに!女の人達は応援団と炊き出しに回ってもらってますからv安心して下さいね♪」

「…………(汗)」

そういう問題じゃないと言うべきか、それは少しだけ良かったと言うか…

 

「ギャーーーーッ!!」

「オレだって強制合宿と言う名の拷問は嫌なんだッ!許してくれ友よ…ッッ!!」

 

…模擬刀だが、思いっきり殴打された兵士は悲鳴を上げ、殴打した方の兵士も涙を流して絶叫している…。

バタバタと倒れ、涙を流す両チームの姿は、見る者を切なくさせてしょうがない。

「…やめられないの?;」

「カイルさんの頼みでもダメです!これは行事の一部ですから!!」

見る限り、悪魔信仰の一種にしか思えないような行事だ。

戦争の光景としか言えない場所の中…エールを送る女性メンバーらがあまりに普通で、異様に映ってしまう。

 

 

 

紅組総大将ビクトール…。

「…一体どうやりゃ、ケリがつくんだ?」

「…やっぱり、カナタさんの判定なんじゃ;」

「あ〜…全滅か。」

勝負判定は、カナタの独断と偏見によってしまうのだろう。

「…なあ、フッチ。あの大形の大砲みたいなのは何だと思う?」

ビクトールの示すのは、陣を構えた一番後方に配置されている、かなり大きな代物だ。

「さあ…ただ、カナタさんは合図が鳴ってからアレを使えって言ってましたけど…」

…怪しい。

―――しかし、2人の目下の悩みは、どうしてこんな事に付き合わされなきゃならないんだ、という事だ。

 

 

 

「…よし!そろそろですね!」

「カナタ?」

ふいに、何か時間を計っていたようにカナタは言う。

…勿論、計っていたのだろう。

「カナタ、何する―――」

「いっけぇ〜♪―――『紋章砲』発射ですーーーーーー!!(笑)」

「えッ!?;」

 

 

ドゴーーーンッ!!…と、誰にも止められない、砲撃が開始された…。

 

 

 

「明日に続いちゃいます〜(笑)」