メルヘン童話お伽話マゼコゼ幻水劇23

 

『天の岩戸』(ウズメ?:カナタ アマテラス?:カイル)

 

「カイルさ〜〜〜〜〜ん(汗)出てきて下さいーーーーーーーーーーーー!!!(泣)」

「………。」

 

カイルが部屋にこもって、はや6時間が経過しようとしていた。

原因は…語ると長くなるが為、ここでは省略させてもらう。略して言うならば、喧嘩だ。

 

「カナタ、もう今日は諦めろ…(汗)そろそろ、シュウが死にそうだぞ。(汗)」

通常業務が、洒落にならない程滞っているらしい。

「絶対嫌ですーー!(怒)たかが、シュウの命ごときとカイルさんを比べられませんーー!!!!!」

シャアッ!とカナタは声をかけてきたフリックに威嚇する。

「そんな事言ったってな…」

「断ります!(怒)」

 

「こりゃ、まるで天の岩戸だな〜」

 

シーナの軽口に、ピクリとカナタは反応した。

「『天の岩戸』?」

「そ、アマテラスって神様が穴の中閉じこもっちまって大変って話。」

「その話、ラストはどうなるんですか!?」

本気の目で少年が詰め寄る。

「たしか――――――みんなで歌って踊って宴会をしたら、出てきたって話だったような気がするぜ?」

「宴会決定ですーーーーー!!」

0.1秒の判断だ。

これによって、喜ぶのが酔っ払いおやじーズだった。

よっしゃーと、ばかりに酒だるを運んできていた…。

 

「カイルさんの為に、踊りますーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

翌朝。

 

「……………。」

キィ…と音を立ててドアが開いた。ドアの前に投げ捨てられていた酒樽で、開きにくそうだったがなんとか大丈夫だったようだ。

 

――――――部屋の前の廊下は、物凄い惨状となっていた………………

 

酔い潰れた者がそこらに寝そべり、食い散らかしたつまみが散乱、溢れた酒の臭い…

 

「帰ろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「離しません〜〜〜〜…」←踊り過ぎて、瀕死。

「………」

ズルズルと、しつこい同盟軍リーダーを足にくっつけて帰宅するトランの英雄の姿が見られたそうな…。