メルヘン童話お伽話マゼコゼ幻水劇場62
『蛇の話』(???:カナタ、???:カイル、)
「嫉妬をすると、蛇になるらしいんです…」
「え?」
いきなりカナタはそんな事を言い出した。
いつも突飛な事を言い出すので、もう慣れっこなのだが…
それでもこれはかなり突飛だろう。
首を傾げたカイルに少年は更に話を続けた。
「嫉妬で体が蛇になったり、死んだ後その執念が蛇になったりするんです…」
「うん、」
そこでカナタは俯いていた顔をゆっくりとあげる…
そして、背後に隠していた指を前に持って来ると――――
「こんなんになっちゃったんですーーーっっ!!」
カナタの5本の指、全てに蛇の頭がついていた!
「…。」
「…」
カイルはそれに、そっ…と手を伸ばす………
スポッ。
「…カナタ、」
カイルは蛇の指人形を引き抜いた。
「ああーーーーっ!!;失敗しましたー!!なんでばれたんですかーーっ!?」
「なんでって…;」
理由は色々あるだろう…
少年の蛇(嫉妬心)が指サイズだなんてありえないとか、
もっと蛇は凶暴そうだろうとか、
わざわざ5色に分けている所がバレバレだとか…
とりあえず、『ローマの休日』ごっこがしたかったカナタだったりする…。(だからなんだ)