メルヘン童話お伽話マゼコゼ幻水劇場63
『ジャックと豆の木2』(ジャック:カナタ 母(この場合は姉?):ナナミ ???:カイル)
前回までのあらすじ☆
義姉ナナミと二人仲良く暮らしていたジャックもとい、カナタは、ある日魔法の豆を貰って来ました。
そしてそれを植えたらあらたいへん! 天まで豆が伸びました!
やった〜☆これ(豆)で当分の食料は確保だー!豆好きだし!と、喜んだ二人は平和に暮らしていたりいなかったり。
そんなある日の物語。
「ナナミ、思ったんだけどさ〜」
「何なに〜?」
もぎゅもぎゅと豆のスープに豆パン、豆のサラダに甘納豆を食べながら、会話を交わします。
ちなみにどれもカナタの作品だったりします。義姉の作る料理は、もはや料理と呼ぶに相応しくない兵器となってしまうのです。
収穫され、食材に使われている巨大豆ですが、こんなに大きくては、大味かと思われがちですが、意外に深いこくがあり舌触りも滑らかという……………関係ない話はともかくとしまして、(ちなみに一粒のサイズがでかいので、刻んで調理されている)
「豆の木ってやっぱり…」
「うんうんっ」
きゅきゅきゅ〜!とカナタは、食事中に紙に落書きを始めます。
ちなみに、豆の木らしき物と雲とカナタらの家らしき物が描かれました。
そして、つるのてっぺん、ちょうど雲の横辺りの場所にぐりぐりと二重丸をつけます。
「やっぱり下ばっかりから豆収穫してたら!この辺りの豆がもったいないよねっ!」
「はっ!言われてみればそうねっ!腐っちゃうわ!」
まさに庶民(?)の鏡とも言えますもったいないお化け思想により、カナタは収穫に向かうことになりました。
「がんばるのよ〜!晩ご飯までにはちゃんと帰らなきゃダメよ〜っ!」
「うんわかったー!でもナナミが料理作ったらダメだよ〜?」
「えーっ!」
義姉と感動の別れ(?)をして、カナタは大きな鋏とカゴを背に、豆の木を登っていきました。
「ぎゃーっ!;かなり高いですーっ!;ていうか、生身の人間にこんな所まで登れるはず無いですよねっ!途中で力尽きますし、何より酸欠でぶったおれますよ!;」
でも、少年は上り終えています。
ふわふわの雲の上に顔を突き出し、辺りをきょろきょろと見回します。
まさか豆を収穫していてこんな場所に出るとは思っても見ませんでしたので、さすがの少年も戸惑いがちです。…その割に、籠は豆で一杯になっている所を見ると、さすがと言う所ですが……。
「えーっと…豆も取れましたし、もう帰ってもいいんですけどね…一応若者らしく、若気の至りで探検もしてみたかったり…。」
うーむと、カナタは若者らしくなく考え込みます。もうそんな事を考えている時点で、若者らしくないのです。
「――――はっ!;でも噂によると雲の上には巨人が出るんですーー!!;」
身長が大きいなんて許せませんーっ!;と訳のわからない事で、絶叫して、カナタは頭を抱えました。
その時です、
「誰…?」
背後から声をかけられたのは、
「え?」
ちょっとびくっとしながら振り返った所、そこには――――――
「?;」
(理想の塊が―――っ…v☆☆☆)
黙っていてもお花が舞い散るような容貌で、首を傾げられ、カナタは鼻血を噴き出しました…。そして、唐突に…
「僕と結婚して下さいーーーっvv」
「え?;」
プロポーズの言葉は、「この豆を受け取って下さい!そして僕と一生豆ごはんを食べて下さい!!」だったそうです…とっぴんぱらりのぷうー。(違)