メルヘン童話お伽話マゼコゼ幻水劇78

 

『百物語1』

(???:カナタ、カイル、テッド、カイカ)

 

 

「…夏ももう終わろうとしています…そんな訳で、去る夏を惜しみ百物語とかしませんか…?」

「わかったからフツウに入って来いッ!!(怒)」

「…!!」

「……………(汗)」

わざわざロウソクの火を下から照らし、カナタはテッドとカイカの部屋のドアの隙間から、顔を出していた…。(それをカイルが後ろから申し訳なさそうに見ている。)

 

 

「そんな訳でTHE☆百物語です!!とりあえず!某物の怪漫画にのっとって一巡するだけってことで行きますよー♪」

「何でまた急に…;」

「さあ;」

「…(硬直)」

なんとなく怖い雰囲気を感じ取ったのか、カイカはテッドの後ろに隠れっぱなしだ。

4本の灯かりだけが光源となっている密室で、怪談が行われようとしていた…。

 

「じゃあー…えーっとカイルさんで!」

「え?;僕?;」

「………(コイツ何も考えてなかったな…;)」

急に相手を指名したカナタに、テッドは微妙な視線を注いだ。

指名されたカイルはと言うと、―――――何故か周りを見渡していた。

そして、ふと部屋の片隅に視線を止めると、「あ」と声を出して3人に向き直った。

「じゃあ、そこの―――」

「はいっ!!;これでいっぽーん!!!!;」

ふー!;とカナタは思いっきりカイルのロウソクの火を吹き消した。

 

………。

 

「カナタ…;」

「だって怖いですよ!?;怖かったですよ!?;だからアレで一本分です!!;」

「怖いなら始めっからこんな企画するなよッ!!(怒)」

「…っ!;…っっ!!(泣)」