メルヘン童話お伽話マゼコゼ幻水劇88

 

『刻●館?その2』

(館の主:カナタ、館の客:カイカ、テッド)

 

 

前回までのあらすじ☆

カナタが暴走し、城中に罠が仕掛けられた!

…さあ、どうしよう!

 

1.カイルを探す。

2.カナタを倒す。

3.カナタを消す。

「…城から逃げる。」

「?」

遠い目でそんな事を呟いたテッドだ。

完全に現実逃避だ。

部屋から出たのも束の間、いつの間にやら静まり返っていた城内に、ひしひしと嫌な予感を感じてしまったのだ!

窓から逃げたい気もするものの、さすがに最上階に近い階からは飛び降りることは出来ない。危険すぎる。

「とりあえず、地道に階段に行くか…;」

「…」

行く前から疲れた様子を見せるテッドに、ふとカイカがその腕の袖口を掴む。

クイクイと引っ張るその様子は、無表情ながらも子供のようなしぐさで可愛らしくもある。

「? どうかしたのか、カイカ?」

「かなた。」

 

 

カイカがひょいっと指差した方向に、当の少年がひょっこりと顔を覗かせている。

「………」

思わず弓に手が伸びそうになる。

が。何とかこらえた。

しかしそんな明らかに怪しい状況に、罠か何かかと勘繰ってしまう。

…それでも、当人を捕まえて罠を解除させない限り、この騒ぎは収まらない…。(カイルが騒ぎに気付くのはもう少しかかりそうだし。)

「行くぞ、カイカ!」

「…だめ。」

カナタがニヤリと笑ったように見えた―――途端、カイカにタックルをかけられた。

当然、床に顔面から突っ込むことになったテッドだ。

「〜〜〜〜〜〜っ(※声にならない痛み)…カイカ…?(怒)」

「あぶない。」

ガショーン。

 

…カイカの言葉を証明するように、行く手の壁からは無数の巨大針が生えていた…。

 

「………」

「…」

確実に刺さっていただろう。

「…―――殺す気かーーーッ!!(怒)」

「一撃くらいじゃ多分死にませんよー☆」

 

あっはっはー♪と、カナタは笑いながら逃げていった。