メルヘン童話お伽話マゼコゼ幻水劇89

 

『刻●館?その3』

(館の主:カナタ、館の客:カイカ、テッド)

 

 

大体の仕組みは理解出来た。

何かのルールがあるのか、罠は相手が姿を見せている状態でないと作動しないらしい。

そう、―――落とし穴やら!クレーンやら!その他諸々の罠は!

「……………(怒)」

「てっど、」

大丈夫?と問いかけているカイカは、青筋を浮かべるテッドに反してどことなく楽しそうに見えないこともない。(気のせいかもしれないが)

…一種のアトラクションか何かだと思っている可能性もある。

どうにか逃げ込んだ部屋の中、テッドは少し考えてから口を開いた。

「…カイカ、」

「、」

「…楽しいか?

「…(こっくり!)」

カイカは力強く頷いた。

「お〜ま〜え〜は〜(怒)」

「???」

危機感と常識を持て!と、グリグリと拳を頭に押し付ける。

さすがに痛いのか、ぷるぷると頭を振って逃れようとするので、いったん開放する。

…見上げてくる視線を見てみれば、一応は反省しているようだ。

「とりあえず、もうすぐ出口だから何とか逃げるぞ。」

「…。」

こっくりと頷くカイカ。

しかし、どうにも追い込まれたというか、先導されたような気がしてならない…。

 

 

「良く来ましたねー!最後の砦はモンスタートラップ!ドラゴンです!!」

ギシャー!と咆えているのは、生け捕りにして持ってきたのだろうどこかのエリアボスだった…。

その巨体で広間一杯を占拠していた。…というか、どうやってこの場所に入れたのだろうか?(それは謎のままだ)

「魔力のたっぷり詰まった土から作り出したこのモンスター!どうですか!?」

ゲームが違う。

「…どうだも何も…(怒)」

テッドは片手を掲げる…

 

「―――エリアボス程度なら楽勝だーッ!!(怒)

「ああっ!盲点でしたー!!;」

 

速攻でテッドの紋章が炸裂し、カイカが剣で切り付け終了だ。

伊達に訓練所に篭りっぱなしにさせられていた訳ではない。

「くっ…!ちくしょうですっ…!でもこれが最後のドラゴンだとは限りません!いずれ第2第3のドラゴンが出現を…!」

「出てこられて堪るかっ!(怒)」

「…(パチパチ!)」

がくりと膝をついたカナタを尻目に、とっとと外へと向かうテッドらだったが―――…

 

「…な〜んちゃって☆」

ポチッ。

 

ガシャーン!と出て行こうとしていた矢先、頭上から檻が落ちてきた。

「「………」」

見事に捕まったテッドとカイカだ…。

「――――フッフッフ…!二段構えの罠にしておいたんですよ…!油断しましたね!!」

そう言ってカナタは指を突きつけた!

 

「そーれ♪生贄!生贄!モンスター生成用に保存ですー!」

「ぎゃー!!;本気じゃないだろうなー!?;」

「!!」

檻ごと台車に乗せられ、ゴロゴロと牢屋に運ばれていくテッドとカイカだった…。

 

 

…完!

 

後できちんと、カイルさんが『勇者のクセにな●いきだ』の勇者並に、魔王…もといカナタを引っ立てました。