天魁星3人日常劇(仮)1
この城には今現在、3人の天魁星がいる。
一人、現在の天魁星カナタ。
一人、3年前の天魁星、トランの英雄カイル。
一人、約150年前の天魁星、カイカ。
バランスが崩れたような、新たな均衡をとったような、それなりに上手く行っているような…
そんな彼らの日常。
今日も今日とて何かが起こる…。
「冬らしさを味わってみたくて…」
「……………」
それが今回引き起こされた騒動の理由だった。
…そう、城中に水の封印球を設置しまくった…
何をどうしたのか、城中がひんやりを通り越して肌寒過ぎる状況に陥っているのだ。
いつもの温度からは軽く10度は下回っている…。
「ちなみに、雪も降らすつもりなんです!」
「カナタッ!!(怒)」
あんまりにも堂々と、更には嬉し楽しそうに言うので、怒る理由を見失いかけるカイルだ。
「でも冬らしさを味わうのは大事だと思うんですよ!情操教育とかにも!」
「でも、それなら城内でやる必要無いんじゃ…?;」
正論だ。
「だって外に行ったら寒いじゃないですか!」
「カナタ!(怒)」
というか、この場所でも十分に寒い。
「でも、寒さの中は楽しさは良い感じですよー♪」
「………(汗)」←ちょっともう諦めモード
「雪合戦、雪だるま、かまくら作り…それに熱い鍋、」
「………(汗)」←ちょっと心ときめいている。
「冷たく冷えた窓にペタッと触るとかー♪空気の冷えた綺麗な星空の下でデートとか…カイカさんはどうですかー?」
「?」
それまで話に加わっていなかったが、この場にはカナタとカイルだけでなく、もう一人少年がいた。
年齢的にはこの場の中で一番上だが、精神年齢底辺なカイカさんだ。
彼は黙って何かをしていたらしい。
…その何かとは…
「あv冬の中、唇と同じ赤い花弁を口に含む、っていうのは詩的でいいですねー☆………って、」
「…え?;」
…カイカは(何故か)花を食べていた。
「ギャーーーー!!!!!!;食べちゃダメですーーー!!;お腹壊しますよーーー!?」
「何でも口に入れちゃ…ッ!;」
「?」
相変わらず突拍子もない行動を起こすカイカだった…。
何か良い匂いでもしたのだろう…多分。
続く