大晦日&新年SSS

 

 

 

ゴーンゴーン…と除夜の鐘が鳴り響く。

 

「―――僕は思ったんですよ…クリスマスも結局知らない間に過ぎてた感じでしたし、大晦日とお正月とくれば、それはもう派手にイベントを企画するしかない!…って。」

 

白い塊の中にもっちりとくっついたカナタが語る。

「ドキッ☆おもち塗れ城内脱出レース!!とかいいんじゃないかなーって!」

「大掃除が終わった後になんでとりもち撒いちゃったの…ッ!そもそもどうして城にトラップを仕掛けるの…ッ」

設置用巨大とりもちが城内中にぶちまけられ、その中の一つにかかったカナタは完全に自爆した形だ。

「まさか転んだ拍子にくっついちゃうなんて!ちなみにこのとりもちを溶かす溶剤は僕のポケットの中です!」

「誰か…引っ張るの手伝って!;」

犯人をまず救助しないと、どうしようもないという事実に、カイル以外の人間の目が死んだ。

そして、そうこうしている内に、日付が変わる。

「カイルさん明けましておめでとうございます!」

「……………」