節分。 (主坊+テド4、&おまけでロイ王)

 

 

節分。

豆を撒く行事とだけ覚えておけばいいだろう。

というか、豆を人にぶつける行事ではないと覚えておけば充分だ!!

 

「あはははははははははは!!!!!(泣笑) ちきそーです!!この1年もなんだかんだで出番やらラブラブ度が削られてますよーー!!エロスな雰囲気なんて皆無ですよーーー!!(怒泣)」

「だからってこっちに当たるなッ!!(怒)」

「…」

というか鬼より自分の煩悩を払えー!!という叫びと、ドドドドドパパパパパパと豆とは思えない攻撃音を上げる小型豆まき機…。

 

そう、テッドとカイカは追われていた。

鬼と化したカナタに。

 

「カップル密度を少しでも下げてラブ運を上げようって作戦!!――成功させてみますよーー!!(怒)」

「させるなッ!!;」

本気で消される!と危機を感じたテッドは、後衛とは思えない脚力でカイカを引きずって逃亡した…。

本日節分、相当な荒れ模様だ。

 

 

 

 

とりあえず、何とかテッドとカイカは鬼から逃げ切ることに成功した。

その間、本拠地では「こうなったらカップルの仲を手当たりしだい引き裂いてやります…!」と、修羅(レベルup)と化したカナタが徘徊していたが、それはさておき。

とにかく、テッドは親友カイルのいる台所という安全地帯にまで逃げ延びていた。

「え?またカナタが…!?;」

「ああ…;」

頼まれて巻き寿司を巻いていたカイルは、その騒動を聞いて慌てた表情になった。(…もう行事には、カナタの傍を離れない方が良いと思われる。)

そんな騒ぎになっているのなら、すぐにでも止めに行かねばならない。

律儀にも、カイカやテッドの分の巻き寿司を切り分けてから、包丁代わりに棍を握る。

止める手段は明らかだ。

 

―――しかし、それでは根本的な解決にはならない…。

 

「………」

…テッドは、今後の騒動の減少と、親友の羞恥…どちらを取るか、秤にかけて悩んだ。

「?」

巻き寿司を、もぐもぐと頬いっぱいに詰め込んでいるカイカを見ても、答えは出ない。

―――しかし、意を決して彼は口を開いた。

「その、な、カイル…」

「え?」

かけられた声に引き止められ、カイルは振り返る。

「…多分、お前からもっと、その…甘えるとか何かすれば、この手の騒動も(多少)減るんじゃないか…?;」

「……………、……!…っっ!!;(///)」

停止、理解、羞恥。…の、順番での反応。

ぼん!と湯気を噴くように真っ赤になった親友の姿に、何故だか涙がこみ上げた。

「…悪い;」

思わず謝ってしまう程の様子だった。

「と、にかく…止めてくるから…っ(///)」

「………;」

ぎくしゃくと歩き出すカイルの姿を見送り、テッドはそれ以上謝るのも酷だと黙ってその背を見送った…。

 

 

………その後のことは深くは語るまいが、カナタが鼻血を噴いて倒れたことだけは伝えておこう…。

 

 

「…節分ってこんな行事だったか?;」

「豆。」

「…ありがとよ」

全然期待している返答とは違うが、カイカの差し出した豆をテッドは受け取った。

鬼は外、福は内と心の底から唱えて、力いっぱい撒き、ついでに残りを食べた。

 

 

 

 

 

 

おまけ(ロイ王)

 

「豆だな、」

「おー豆だ。」

ポリポリポリポリと無言で豆を食べるカルムとロイ。

基本的に、両者共に食べ物を粗末にするという習慣はない。故に食すのみだ。

「「………」」

ぽりぽりぽり。

平和で何よりである。

 

(なんだこりゃ!;)