お正月

 

「明けましておめでとうございます!!」

にこ〜と笑って手を出すカナタ。

「……………」

向かい合うはクルガン氏&シードくん。

「明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」

少し遅れて挨拶をするカイル、ていねいに頭を下げている。

何故か振り袖を着ているが、だいたい予想がつくのでノーコメントだ。

「……おめでとうございます」

「おう、おめでとさん………は、いいとしてカナタのこの手は何だ?」

目の前に出された手である。

「お年玉下さい♪」

「「「…………」」」

どうコメントしていいのか悩む(?)3人だった。

「……何でオレがお前にやんなきゃいけねえんだ?」

額に青筋を浮かべてシードくん。

「大人ですから!!」

きっぱりとカナタ。

横ではカイルが『僕もあげなきゃいけないよね…?』と悩んでいる。

「だからっっ……!」

「カナタ殿、」

シードをスッと手で押さえ、クルガンが口を挟む

「なんですか?」

「コレは見かけは大人だとしても、中身は子供ですから諦めた方が宜しいでしょう、」

真顔でそんな事を言うクルガンであった。

懐からお年玉袋を取り出しカナタに渡す、中身は………聞かない方がよいだろう。少なくてもお金でない事は確かだ。

「あー、そうですよね〜v」

カナタはあっさり納得して、ほくほくとお年玉(?)を受け取る。

「……………おい、ちょっとまてクルガン…」

「なんだ?」

「お前、オレの事ガキだと思ってんじゃねえだろうな?」

「ちがうのか?」

「あ、何かヤバそうですねvカイルさ〜ん♪お宮参り行きましょう〜vvv」

カイルを連れて走り出したカナタの背後では、怒声と破壊音が轟いていた…。

 

 

「…カナタ、クルガンさんたち放っといてよかったの?」

賽銭箱の前で手を合わせつつ、カイルは尋ねる。

「あはは♪夫婦喧嘩は犬もくわないって言うから放っといた方がいいんじゃないですか〜?」

「………」

カイルは『今年もみんな平和でありますように』と心から祈った…。

 

                         終える