3人お正月

 

 

今年は酉年。

カナタは考えた。

何か鳥に因んだ物を持って行って、カイルを驚かそうと。

「やっぱ卵ですよねーvダチョウと〜ニワトリとー♪ついでに、ゆで卵にしてー☆」

わっさわっさ!と山盛りのゆで卵を引きずった。

山のような卵をずりずりと。

 

 

「え?…まんじゅうのぬいぐるみを作るの?;」

「…(こっくり)」

何の意味があるのか、カイカは山のような綿と白い生地を広げて頷いた。

「?;」

「…」

ちくちくちくちく…

108個は軽く超えるまんじゅうを、せっせせっせと、製作する。

 

 

ある兵士は困っていた。

リーダーらに、おやつを運ぶ役に当てられた彼は、今日のおやつのまんじゅうを前に困っていた。

その山のような量を見て、困っていた。

「こ…これを運ぶのか…(汗)」

まんじゅう好きな人物が増えて、まんじゅうは多大に消費されていた…。

兵士は必死にまんじゅうの山を、ゴーロゴーロと台車で引き始めた。

 

 

 

そんな3者が一同に会す時―――――…

 

 

 

「…まんじゅう(汗)」

カイルは出来たまんじゅうぬいぐるみを手にとって、困ったように呟いていた。

カイカの方は、まだ一心不乱にまんじゅうを製作中だ。

ここまでまんじゅうを作るとは、…彼のまんじゅうヘの愛は恐ろしい…。

そんな時だ。

「失礼します、今日のおやつを運んで来ました――――」

「!!」←喜び

「カイルさーーーーんvvv何か酉年っぽい物を持って来ましたーーーー♪♪♪」

「え、」

 

走って来たカナタ。

部屋の前にいた兵士。

駆け寄るカイカ。

そして、それを止めなかったカイル。

 

扉は勢い良く開かれた―――――…

 

 

ドガッシャーーーーーーン!!!!!

ギャーーーーッ。

 

それらは勢い良く、ぶちまけられ、宙を舞い、混ざり合い、一つになった…。

 

 

 

「ああああああああああ!!;もう一体何が何やらわかりませんーーーーーっっっ!!!!;」

「カナタ落ち着いて;良く見たら、わかるから…;あ!カイカさん」

「…(もぐもぐ)」

「わかんないうちに食べちゃダメですーーーー!!;」

心配はないと思うが。

 

部屋にある、まんじゅう(ニセ)とまんじゅうと卵…。

一面は真っ白に染まっていた…。(ついでに、兵士も)

 

「一体なんでこんな事になったんだか…;」

「さあ…;」

「カナタさんーーー!!;ごめんなさいーーーニワトリさん達が逃げちゃったよーーー!!;」

コッコッコーーー!!

「あーーーまたえらい事にーーーーーー!!!!!(汗)雌鶏だからコケコッコーって鳴かないのだけが救いですかーーー!!?(泣)」

「とり年?」

「…うん、酉年らしい…ね;」

カイカの問いに、カイルは困ったように呟いた…。

 

新年早々、こんな騒動…

今後の方向もわかるという物だ…。

 

酉年で何やら、部屋が目出たくなったと言うお話…。(多分)