七夕SS。

 

 

 

「今日は七夕ですよーー!! …雨ばっか降って、天の川など見えるかわからない上に、もうサイトの更新自体が年に一度の逢瀬並ですけど…」

「カナタ!;」

それを言ってはおしまいである。

 

 

「まあ…せっかくの七夕ですから、城内のカップルを集めて引き離し!その上でアトラクションを仕掛けますか!!」

 

 

そんなわけで、急遽城内のカップルが集められることになった。

 

1.カップルの織姫役を展望台の上に監禁…集合させる。

2.アダリー作流れる川の妨害

3.ユズ作行き交う猛牛の流れ

4.ペタペタくっつく布の陣

 

「この3つのアトラクションを見事乗り越え見事織姫をその手に取り戻してみるといいです!!」

「カナタ様!;魔王のようですよ!!」

ふははははは!と宣言をかますカナタの姿は、悪役と言って差し支えはなかった。

「別にクリア出来なくても、織姫役の皆さんは展望台の上で優雅な七夕夕涼みの会をやるから問題ないですけど―――彦星役の皆さんへの、愛情とかそんな大切な物が減っちゃうかもしれませんね〜?」

鬼ー!;と誰かが悲鳴を上げている。

「僕も鬼ではないので、僕も挑戦してみせましょう!!」

展望台の上から、カイルが困った顔で顔を覗かせている。

それに手を振ると、少年は勢いよくスタートを切った。

「まず!流れる川のボベベベブーーーーー!!」

ドボンと飛び込んだと思うと、カナタは流れる川の装置の端まで流された。この場合、溺れたというより押し流されたが正解だ。

しかし、川の中を歩いたのだろう、ガッと枠に手がかかると一気にカナタが川の中から姿を見せた。…観客は一瞬「妖怪のようだ…」と思ったりした。

「ゲフハーーーッ!!; お”えっ で、次は牛です!!とう!」

興奮して走り回る牛の上を飛び、カナタは向こう岸(?)を目指す。何度か跳ねられたのはご愛嬌だろう。

「最後に布です!!」

ハエ取り紙のような布を、バリッやらベリッ!やらとんでもない音をさせながら、登り展望台の上を目指す。

「―――で、無事にゴールという訳です!カイルさーーん♪♪」

「おめでとう…?;」

カイルに抱き着き、再会の抱擁を交わすカナタ。―――明らかに、クリアするには人知を超えた動きが必要だった。

「挑戦は何度でもOKですよー!!さあカイルさん一緒にスイカを食べましょう!僕がクリアできたということは、安全基準は大丈夫な筈です!」

「本当に…?;」

最後の良心、カイルまでも陥落した…。

そして、織姫役からの送られる声援(明らかに面白がっている)に、彦星役らは…挑戦するしか道はなかった…。

 

 

クリア者が出たかどうかは定かではない…。