七夕SS
城を飾る巨大な笹。
しかし、それはどうにも奇妙なオブジェクトになっていた。
そう、――笹には短冊以外に飾りとして鯉のぼりや靴下やオーナメントが吊るされていたのだ。
もはやなんのイベントなのかわからない。
「………いけると思ったんですけどねー?」
「なんでそう思っちゃったの…;」
笹(?)の前で首を傾げるカナタに、カイルは当然のツッコミをした。
「今回なんでか、七夕の準備の妨害が入りまくって、フツーの七夕の準備まで出来なくなっちゃったんですよー。で、他のイベントの飾りを代用した結果がこちらです!」
日頃の行いである。
「でもまあ…―――結局みんな飾りなんて見てないですけどね!」
ちびっこらは短冊に願い事が書ければいいし、
おっさんらは酒盛りが出来ればいいし、
常識人らは飾りがどうであろうと、騒動が起こらなければそれで良かったりした。
「全く!情緒ってもんが足りないと思いますよ!ちなみに僕はカイルさんと七夕を口実にイチャイチャ出来ればいい派です!!」
「(情緒…?;)」
何はともあれ、今年の七夕は平和に終わった。