「七夕をやろうと思うんです♪」
「うん?」
今日は七月七日。
いつもの少年ならば、当然やるであろう企画なので、カイルは首を傾げた。
何故わざわざ今回に限って聞いてくるのだろうと、
「一緒にやりましょう♪」
「うん、」
カイルは頷く。
「じゃあまずは笹から用意しないといけませんよねっ!じゃあ☆ハイ、これv」
「え?これ…」
タケノコ。
しかも籠一杯に入っている。
「カイルさんも早く撒いて下さい〜♪」
「カナタ…?」
そして、カナタはそれを地面にごろごろと撒き始めた…。
「さあこれを!」
今度は傘を渡された…
まさか…
「んーーーーーーー…バッ!!」
…ボコッ。
タケノコが伸びた…。某有名ジブリアニメ…?
「成長の祈りですーーー!!」
「カナターーーッ!!;」
ぞぞぞぞぞぞーーー!と竹が月に届くまでに成長した…。
…。
「――――っていう夢を見たんだけど…;」
「いや、幾ら僕でもそこまでは〜(笑)」
今回はフツーらしい。
七夕
赤い紙を折る。
折る。折る。
そして、切る。切る。切る。
更にのりで、貼る!貼る!貼る!
「わっかの完成でーーす!!」
そう。七夕の飾り付けだ。
「さ〜♪飾り付け〜飾り付けぇー♪です!思いっきり巻き付けますよ〜っ!」
「………(汗)」
折り紙で川を作りながら、カイルはクリスマスツリーじゃないんだから、程々にした方がいいんじゃ…と思った。やはりそれは口に出した方がいいだろう。
「後、やっぱり星はいりますね!」
…やっぱり、クリスマスツリーと混ざっているらしい。
…しかし、星はいるかも知れないと思い、カイルはやはり止めなかった。
「――――所で、七夕って笹飾る以外に何かやるんでしたっけ?」
「………え?」
七夕祭り。
それは一体何をするのか?
笹を飾る。それ以外に、
確かに、平安時代(?)には、楽器の演奏やら儀式やらが色々とあったが…
…カイルは悩んだ後に、口を開いた。
「………スイカ?」
「―――それもありですね!さっそく貯水庫で冷やして来ます!!」
どうでもいいが。この時、カナタは思ったのだ。
満天の星空の下… 涼しい風に吹かれて…
笹の葉サーラサラ♪ そしてスイカを2人で食べる!
ナイス!デートッ!!
その時、彼の速度は光を越えた…
そんな訳で、今年は地味(?)ながらも、ラブラブに、七夕デートを実施する事になったのだが…。
「うーん…なんかもう一捻り欲しいですよね〜…」
ちょうど出来ていた重いスイカを抱きしめ運びつつ、カナタは唸った。
「カイルさんに織姫の衣装を着てもらって、織姫彦星ごっこを…あ”ーーー!!ダメですっ!!;離ればなれになっちゃいますーーーっ!!(汗)」
はぎゃー!;と少年は心の中で頭を抱えて絶叫する。そして、去年のネタに被るので、それは止めてもらいたい。
「う〜ん…どうすればー(汗)」
悩んだ結果、
「これですーーーーー!!」
そして夜。
無事に夜空には、天の川が広がり、織姫と彦押しは会えた事だろう。
「カイルさん!カイルさんvこっちどうぞーー!!」
「?」
ハロウィン風に皮を切り抜いたスイカを持って、カナタは何処ともなく誘う。
ちなみに、中身はちゃんとスイカ入りゼリーに使われているし、普通に切ったスイカもある。
「こっちですこっちです♪」
「??」
ハロウィンスイカを渡されつつ、どこかへと連れて怒れた先には、謎の小屋があった。
「???」
わざわざ水も引いたのか、小さな川があり、その横に出来たてだと思われる小屋は立っていたのだ。木製で簡単に作られた物だが、綺麗に丁寧な作品だ。そこをカナタが開いて、手招きをして来る。
「どうぞーv」
「…?お邪魔します…」
中には、機織機だと思われる物があるだけで、他には何もなく…
―――入った瞬間、戸は閉じられた。
「―――カナタ?」
「………棚機つ女の信仰を知っていますか?」
※中国の古伝説とか乞巧奠の伝説と合体して今の七夕伝説になったと言われる日本在来の信仰♪水辺に小屋を立てて、乙女を中に入れて一夜の契り(ここだけがポイント…)があるとかないとか☆←とても適当説明
「……………」
…まだ燃やすの早かったのに…
―――と、カイルは、ついでに燃えてしまった笹を見上げながら、そう思っていた。
満天の星空の下、ちょっぴり香ばしい匂いがしていた…。
(蛇足)
カナタ。火傷、全治3日。
今年の願い事 カナタ→カイルさんとラブラブ!裏更新!裏更新!!
カイル→平和。