七夕SS。

 

 

「あははははははははーーー!!!!雨よー!降れーーー!!降り続けるがいいですーーー!!恋人達の祭典をぶち壊し!!哀れな恋人達の逢瀬を引き裂くがいいですーーーーー!!!!」

 

土砂降りの雨の中…カナタは、城のてっぺんでそんな事を叫んでいた。

 

 

―――そして、その奇行を呆然と眺める城内の人間ら。

「…なんだ?;」

「さあな…どうせ、またカイルと何かあったんだろ…;」

フリックとビクトールと同じような会話が、そこらかしこで交わされている。

しかし、その当人であるカイルはというと、首を横に振って否定した。

「え…別に何もないけど;」

カナタは一体何をしてるんだろう…?;と、困っているのはカイルも一緒だった。

「…ということは、」

「単なる奇行…?;」

「………(汗)」

はた迷惑である。

「しかし…これだけの雨が振ってる上に、アレ(カナタの奇行)じゃ、七夕は出来ないんじゃないか?;」

「オレたちは酒があれば何でもいいが、白のガキ共は七夕の祭りを楽しみにしてるしなぁ…」

………どことなく、カイルに視線が集まる。

というか、何故かカナタまでがちらりと視線をカイルに向けていたりする。

「……………(汗)」

 

 

―――ふと、「まさか、;」と全員が思った。

…カイルから七夕の誘いを受けたかったからの奇行…?

 

 

「…カナタ…あの、七夕祭…しない?;」

「もう少し可愛く言ってくれたら行きますv!!」

「秤ツ愛く!?;」

 

やっぱりか!!

 

 

 

まあ、何だかんだでカナタはあっさりとカイルと2人七夕イベント開催へ向かい、本拠地の空は一瞬で晴れ渡ったという…。(そこまでが人為的だったのか否かが、争論の的になったりもした。)