ホワイトデーSS

 

 

 

意識が覚醒に近づいた途端に、甘い匂いが脳に届いた。

そうだ、今日は―――

 

「……………」

 

カイルが目を覚ますと、そこは何の変哲もない部屋――――に、見せかけた見覚えのない部屋だった。

作りが妙にファンシーかつ、光沢があり、甘い匂いがする。

「………、」

恐る恐る枕元に置かれていた羊型のぬいぐるみ(に見える物)に手を伸ばすと、――ふにっ。 …綿ではない感触を伝えてきた。

「――マシュマロ?;」

他の調度品も恐らくお菓子でできているのだろう…。

 

「〜〜〜〜カナタッ!;」

 

「おはようございます&ハッピーホワイトデーですよーーー!!」

バーン!と飴細工のドアを開け、この事件(?)の犯人自らが登場した。

「部屋の中にお菓子の部屋出現、それが今回のテーマです!!」

「食べきれないから止めてって言ってるのにっ…;」

もはやありがとうとは言えないし、言ってしまうと来年またグレードアップしそうだ。

 

「トリ●とか流行ってるんで、イケる!!と思いました! さすがに材料は普通のですけど!」

「やめて…;」

 

 

 

お菓子の部屋はその後、スタッフ(場内の人間)全員で(砕いて)おいしくいただきました。

「くっ…;僕の愛がカイルさん以外の人の口に入るなんて…っ;」

「………(可愛くて食べれない…;)」>羊型マシュマロを持ちながら