ホワイトデーSS
「カイルさん!僕の気持ちです!受け取ってください!」
「ありが―――…!?!?!?;」
毎度のことながら、バレンタインのお返しのホワイトデー…過剰なお返しに、カイルはついつい身構える癖がついていた。
その為、今回も前もって「食べられる範囲で」「普通の大きさで」ということを念押ししていた。
そう…その勘は果てしなく正しいのだ。
「匠の技を駆使して作った花束飴です!」
「ありがとう…」
無駄に造形が凄い。後、微妙に量も多い…が、なんとか何日かに分けて食べきれる大きさだったので、カイルは素直に礼を言った。
安堵感からほっと息を吐いたカイルだったが…。
「ほんとはもっと大量に作る予定だったんですけど…!」
「充分だから!;」
「そうですか〜? まあ、準備した材料が勿体なかったので、涙を呑んでホワイトデーイベントに再利用しましたよ!」
「え…」
そして、広間で見た光景は…
「………カナタ、これ…」
「消費量が大きいんで、リアルお菓子の家再びです!しかも床をキャラメルにしたんで子供ホイホイです!」
道理で中から悲鳴が聞こえるはずだった…。
この後、被害者救助とお菓子の家解体が始まった。