ショートホワイトデー☆

 

 

「カイルさんvホワイトデー☆愛のお返し!炸裂ですvvv」

「ありがとう…」

 

何か色々と突っ込むべきなのだろうが、既に何に突っ込めばいいのかわからなくなっている程、順応してしまっているカイルだった…。

 

「じゃあ、これを引いて下さいv」

と、突然カナタが差し出して来たのは?ボックスと書かれた大きな箱だった。

「?」

どうやらくじ引きのようだ。

「何?」

「いえ、今回のホワイトデープレゼントはくじ引きで決めてもらおうと思ってvふ…幾ら僕でも去年一昨年のように何度も蟻に食われかけては、学習するんです!」

だから引いて下さい☆とにこ〜と笑って告げる少年に、カイルはこっくりと頷きで返事を返すと、あっさりとそれを引く。

「何が出るかな〜♪ですー!」

「はい、」

引き当てた一枚の紙片を謎の歌を歌っている少年に躊躇いながら渡す…。

「はいvえーっと…あ、わかりましたーvはい☆『手作りチョコチップクッキー』です!」

ごそごそと袋のから大量のチョコチップクッキーの入った箱を取り出す少年だ。いつもながら、一体どこにそんな物を隠し持っていると言うのだろうか?謎な話である。

「ありがと…」

量はともかくとして、気持ちが嬉しい物である。

とりあえず、一枚をその場で口に運ぶカイルだ。

「ちなみに、他のくじの内容は、『ハンカチ(クロロフォルム付)』、『あめの詰め合わせ(媚薬入り)』etc(怪しい薬の入ったお菓子の数々)…後は!『婚姻届け(記入済み)』まであったんですよ〜〜〜!!」

「………」

ピタリとカイルの動きが止まる…。

ちなみに、その中に何が入っているのかわからないクッキーは既に飲み込んでしまっていた。

「カナタ…」

「まあ残念ながらそのチョコチップには何も入ってませんけど!(泣)」

 

心底口惜しそうに涙を流す少年に、カイルは棍で一撃を加えたと言う。

 

ちなみにその後、取りあえずは和やかなお茶の時間を共に過ごしたらしい。

無論、お茶菓子にはチョコチップクッキーで、