13日の金曜日

 

 

『 じぇいそんが来る

 斧を持った男が惨劇を引き起こしにやってくる…

    気がついた時にはもう遅い         』

 

「…なんだ、これ…?;」

船内に落ちていた手紙を拾い、テッドは呟く。

怨念が篭るおどろおどろしい字体。

書いてある内容も怪談のようだ…。

悪戯にしては、執念を感じるソレに、テッドは拾ったその紙をどう扱うべきかで悩んだ。(下手な扱いをすれば呪われそうだから)

(………海に流すか…? いやむしろ、拾わなかったことにするか…;)

テッドがキャッチ&リリースを企んだその時だ。

―――テッドの部屋(カイカ昼寝中)から、ドッターンバッターン!と派手な音が聞こえてきた!

「………」

なんとなく手紙を見る。

「まさか、なぁ…?;」

ネズミが出たとか、寝ぼけたとか…何かだと信じたい。

微妙に早足で自室まで戻ると…

 

―――あられもない格好をしたカイカが、剣を両手にドアの前に立っていた。

 

…いや、あられもないと言っても単に、(寝ていた為)ヘソチラ腹チラ、短パンなしといったチラリズム全開の格好なだけなのだが。(しかも危険は去ったとばかりに、二度寝体勢でうつらうつらしている)

「…カイカ(怒)」

「?」

そんな格好で外へ出るなッ!という意味を籠めて、スパンッとカイカの頭を叩く。

むしろ、何で剣を持ってるんだと問い詰めた所…

「ベッド。」

「…で?」

「下に敵が居て、戦った。」

珍しく…というか、久々に文章になっている言葉を聞いた。

…いや、聞き捨てならない内容だ。

「どんなだ?(ストーカーレベルか…?)」

「………斧男…?」

よくわかりません、といった様子でカイカは首をかしげた。

「………」

「…」

「…しばらく、1人になるなよ?;」

「…(こっくり)」

 

 

カイカと(血痕だけが残った)部屋に戻り、テッドは珍しくツンデレることなく、素直にカイカと過ごしたという…。