13日の金曜日SS
その日、カナタは無性に嫌な予感がしていた。
「……………カイルさん、」
「、 …何?」
カイルからお花見がてら、ピクニックに行こうという言葉にうきうきして城を出た…――までは、良かったのだが、何かを忘れているような気がしてならない。
「…何か、僕忘れてませんか?」
「さあ…;」
カイルの手作り弁当も楽しみな今日この日、何かが思い出せなくて落ち着かないのだ。
「―――今日、何日でしたっけ?」
「……………;」
カイルはそっと目を伏せた。
「今日は……じゅう…」
13日。
そして、金曜日。
「あ”ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!;」
「……………(汗)」
思い出しちゃった…とカイルは困った顔で遠くを見た。
「カイルさん!!;今日は13日の金曜日ですよ!!ジェイソンの日ですよ!!;」
「見晴らしもいいし、誰か来たらわかるから…;」
「人気のない湖畔…ここはジェイソンの狩場です!!」
「まだ城の近くだから…;」
湖の近くに本拠地があるから仕方ない。というか、ないとゲームの根底が揺らいでしまう。
「くっ!;今年こそヤツを倒す為に、新しいクリーチャーを作成して共倒れさせようと思っていたのにっ…!」
「お願いだからやめて…;」
明らかに、ホラー映画フラグだ。
そんなわけで、今回もジェイソン騒動は収まらないのだった。(でも城から離れた為に、被害者は少なくて済んだ…)