13日の金曜日

 

 

「はーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!来ますーーーー!来ますよーーーーー!!!!!!」

「…………」

またか…という風に、カイルは溜息をついた。

13日の金曜日…、毎度の事のように、この騒動を起こすのであった…。

思い出さなかったら良かったのに…とカイルは遠い視線でどこかを見つめた。

「今日は朝から万全の体勢を整えますよっ!!」

「………(汗)」

ビシィットポーズをとって、どこからか毛布を調達して来る。

それをそこらに捨て置いて、次にバンッ!自室の扉を中から閉じると、バンバン!と板を打ち付ける。ついでに窓も同じようにする、

「――――――ふうv!食料も確保ですし、もう大丈夫ですよ!頑張って一緒に今日一日を過ごしましょうね!」

キラキラ☆と瞳を輝かせる少年…。

ジェイソン対策か、はたまた2人っきりで過ごしたかっただけなのか………後者の方が割合いが高そうである。

 

「カイルさ〜ん♪バンダナとっていいですかー♪」

「うん、」

 

イチャイチャ。

 

「カイルさ〜んvクッキーどうぞ♪」

「ありがと、」

 

イチャイチャ。(しつこい)

 

 

「お昼ごはん!それらしく乾パンとか缶詰めとかにしてみましたー!」

「へ〜…」

イチャイチャ(?)と呑気にしていた2人だったが、しかし―――――…

 

ドンッ!ドンドンッ!!

 

「「!?」」

突然にドアが強く叩かれた。

「はっ!まさかもう奴が…ッ!?まだ昼なのにっ…!!」

緊迫したムードで、カナタはカイルにどさくさ紛れに抱き着きながら言った。

しばらく黙ったままドアを見つめていたが、音が止んだ瞬間、物凄い機械音が響いて来た。

 

チュイィイィイイイイィイイイイイイィイィインッッッ!!!!!

 

「ぎゃーーーーーーーーっっ!!!!!やっぱり来ましたーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

ドアを切断しようと言うのか、チェーンソーの刃がドアの内側へとめり込んで覗いている。

「カイルさんッ!!絶対守りますからねーーーーーーっっ!!!!!」

「〜〜〜〜〜っっ!(苦しいっ…!;)」

カイルが抱き潰されそうになった瞬間、ドアが蹴り破られた。そこから現れた者は……!

 

「カナターッ!大丈夫〜〜〜っ!お姉ちゃん心配したのよーーーッ!!」

 

ナナミだった。

「ナッナナミ〜〜っ!?」

「朝から部屋を出てこないって言って心配したのよっ!さあ!犯人はどこ!?覚悟しないさい!お姉ちゃんが血祭りよ!!」

チェーンソーを振り回し、カナタを監禁していたと思われる犯人(ナナミちゃん想像)に立ち向かうナナミ……

 

 

かくかくしかじか…

 

 

「きゃーーーーーーー!今日だったの〜っ!!カッ…カナタッ!お姉ちゃんがカナタもカイルさんも守ってあげるからねっ…!!」

「ナナミッ……!」

キラキラ☆と姉弟の愛を深める2人だったが、カナタはハッ!とナナミが持って来たチェーンソーを見た。

 

 

 

 

カナタの部屋の前で、手にはチェーンソー、顔には空気穴付きマスクといった怪しい人物がたっていた。

人ではないのかもしれない。そんなムードを醸し出している人物だ。

その人物が一歩踏み出した瞬間…

 

「チェストーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

 

「!?」

カナタが一気に壁を破壊して、チェーンソーを手に踊りかかった。

ギィ〜〜〜〜〜〜ッ!!と金属同士が擦れあう、嫌な音が辺りに響いた。

ジェイソンがカナタの攻撃を同じくチェーンソーで防いだのだ。

「ふっ…ふふふふふ!;こーなったらこっちから攻撃ですよー!殺られる前に殺れっ!!」

ちょっと壊れた笑いをしながら、カナタは連続的に攻撃を仕掛けていった。

「カナターッ!が、がんばってー!お姉ちゃんちゃんとここでカイルさんを守るわーー!!(汗)」

「………(汗)」

壁の崩れた、部屋の中…ナナミも応援していた。

まあしかし、敵もさるもの、カナタの攻撃を防ぎ、それでいて自分も攻撃を仕掛けていっていると言うのだ。

ガーーーッ!!!ギギギーーーーーッ!ギィーーーーッ!!ガッターン!ドッターンッ!

かなり嫌な音が辺りに響きまくる…。思わず、ナナミとカイルは耳を塞ぐのであった。

 

そうして、2人の戦いは深夜まで続き…………そして………………

 

 

 

 

瓦礫の山と化した城…

チェーンソー2台でここまで破壊できるのか?と聞かれても、壊れてしまったのだから仕方ない。

そんな中で、少年がボロボロの形相でたっていた。

「かっ…勝ったーーーーー!!」

「カナタ偉いっ!さすが私の弟よっ!!」

涙を流しながら、高らかに手をあげるカナタに、拍手をするナナミ…。(背後でシュウが運ばれている>ストレス死)

 

そう、ジェイソンは日付けが変わった時点で、どこかへと消え失せていた。

カイルは思った。

 

こんな騒動を起こして、『次』はどうなるのだろう…

 

と、

相手も新たに、パワーアップするかもしれない…。

カイルはぼんやりとした視線で、今日は今から寝よう…と決めたのだった。(どうでもよくなった)

 

 

ネバーエンド。